2025.06.08

サンダーのSGAが「いつの日か、選手として彼に近づけるといいね」と語ったレジェンドとは?

ファイナルデビュー戦でSGAは38得点を奪った[写真]=Getty Images
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 6月6日(現地時間5日、日付は以下同)。オクラホマシティ・サンダーは、ホームのペイコム・センターでインディアナ・ペイサーズとの「NBAファイナル2025」第1戦に臨み、48分間のうち46分29秒にわたってリード。だがペイサーズが粘り強く点差を縮めていき、残り0.3秒にタイリース・ハリバートンが逆転となるプルアップジャンパーを突き刺したことで、サンダーは110-111の1点差で初戦を落とした。

 それでも、今シーズンのMVPに輝いたシェイ・ギルジャス・アレクサンダー(SGA)は、両チーム最長の39分34秒コートに立ち、フィールドゴール成功率46.7パーセント(14/30)でゲームハイの38得点に5リバウンド3アシスト3スティールをマーク。

 1点リードで迎えた試合終盤。得意のミッドレンジジャンパーを落としてしまったとはいえ、ファイナルのデビュー戦でも随所に磨かれたスキルを見せつけ、NBAファイナルにおけるデビュー戦としては歴代3位の高得点をたたき出した。

 8日の練習日に、メディア対応に応じたSGAは、記者から試合中に見せるポンプフェイクやミッドレンジジャンパーなど動きがコービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)とすごく似ていると言われ、こう切り返していた。

「そうだね。彼はおそらく歴代で僕が最も好きな選手なんだ。彼と会うチャンスはなかったけどね。ただ、彼は僕だけでなく、世界中の子どもたちへものすごい影響を与えた。負けず嫌いなバスケットボール選手として、永遠に記憶へ残り続けるだろうね」

 レイカーズ一筋20シーズンをプレーし、計5度のリーグ制覇を成し遂げたコービーは、2020年1月末にヘリコプター墜落事故で帰らぬ人になったとはいえ、その影響力は計り知れず、今もなお選手たちの心の中で生き続けている。

 サンダーを引っ張るSGAは「いつの日か、バスケットボール選手として彼に近づけるといいね。彼はスペシャルなタレントで、特別な人なんだ」と、偉大な男のことを称えていた。

 9日の第2戦で、SGA率いるサンダーはペイサーズに勝利し、1勝1敗で敵地インディアナへ向かうことができるか注目したい。

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