2024.09.25
昨年、ボストン・セルティックスのNBA王者返り咲きに大きく貢献したジェイレン・ブラウンが、住居侵入の被害に遭った。
地元メディア『WBZ Boston Sports』の報道によると、事件が発生したのは12月16日(現地時間15日)の夜。この日、ブラウンはワシントン・ウィザーズとの試合のため『キャピタル・ワン・アリーナ』のある敵地へ遠征中だった。侵入されたのはマサチューセッツ州ウェルズリーにあるブラウンの母親の自宅であり、犯行の際、母親は自宅にいたが幸いにもケガはなかったという。これを受けて、ブラウンは母親と一緒に過ごすべく、火曜日のチーム練習を欠席している。
また、被害に遭ったのはブラウンのみではなかったようだ。同日の夜、ウェルズリーから約10キロの距離にあるニュートンでは、セルティックスのアシスタントコーチを務めるアミール・ジェファーソンの自宅でも犯行が発生。そして、この不法侵入犯は同氏の住居から2024年のNBAチャンピオンリングを盗み去ったとされている。
セルティックスは球団関係者の相次ぐ被害を受けて、以下の声明を発表している。
「セルティックスの選手、家族、スタッフの安全は、我々にとっての最優先事項です。我々は最近発生した事件を認識しており、捜査当局と協力関係にあります。現時点における、チームからコメントは以上となります」
『Larry Brown Sports』は昨今、アメリカにおけるプロスポーツ選手の家宅被害に警鐘を鳴らしている。とりわけ、NBAとNFL選手の被害が著しく、NBAではミネソタ・ティンバーウルブズのマイク・コンリーや、ミルウォーキー・バックスのボビー・ポーティスの被害も記憶に新しく、10月にはNFLの現役最高クォーターバックの1人、パトリック・マホームズも強盗被害が確認されている。
11月、NFLはチームと選手に対してセキュリティ警告を発表。その際、一連の事件には、南米の犯罪組織と繋がりのある熟練の犯罪者が関与しているとの考えを述べている。そして、FBIも捜査に乗り出しており、著名スポーツ選手を狙った犯行の関連性や背後にいる組織の有無について調査をしているという。
スポーツエンターテイメント大国であるアメリカのトップスポーツ選手は、起業家や音楽アーティストにも匹敵するセレブリティであり、犯人の手口は遠征という不在が確実のタイミングを狙った非常に悪質なものだ。
セルティックスの球団声明にあるとおり、リーグ運営は選手や関係者の安全があってこそ。NFL同様、NBAも早急にリーグ単位での対策を講じる必要があるだろう。
文=Meiji
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