2024.12.16
NBAは栄華と再建が常に隣り合わせにある。現在は一時の辛抱を経て、オクラホマシティ・サンダーやヒューストン・ロケッツ、オーランド・マジックが復権に成功している。
次に大掛かりな再建に踏み切るのは、ニューオーリンズ・ペリカンズになるかもしれない。ペリカンズは昨シーズンのプレーオフ進出から一転、今シーズンは5勝22敗で勝率は2割を切り、ウェスタン・カンファレンスの最下位に沈んでいる。
その原因は、目を背けたくなるほどの主力の負傷にあるだろう。2019年のドラフト1位指名であるザイオン・ウィリアムソンは、度重なるハムストリングの負傷により再び戦線離脱。秘めた実力こそリーグ屈指のものであることに疑いの余地はないが、NBAデビュー以降のレギュラーシーズン出場試合数は約45パーセントと、戦力として計算しがたい状況にある。
また、チームの得点源を担うブランドン・イングラムも左足首の捻挫により無期限欠場が報じられた。『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者によれば、背番号14は長期離脱の可能性が見込まれるという。
さらに、現在は戦線に復帰しているものの、2022年にビッグ3の一角として加入したCJ・マッカラムも10月下旬から約3週間、元オールスターのデジャンテ・マレーも同時期から1カ月の離脱となり、ベストコンディションには到達していないほか、球団のエナジーであるホセ・アルバラードもハムストリングの負傷でリハビリ中と、ロスターは“安定”の二文字と対極にある。
ブライソン・グラハムGMが、ゴールデンステイト・ウォリアーズのコーチ時代に優勝経験のあるウィリー・グリーンHCのために、彼らをアンタッチャブルにするのは懸命な判断だろう。
今年で4シーズン目を迎えたジョーンズは、2024年にオール・ディフェンシブ・ファーストチームに選出。オフェンス面での成長も見られ、3ポイントが昨シーズンまでの確率に回復すれば、スタータークラスの3&Dとして長年チームの基盤を支える選手になるだろう。
マーフィー三世も4年1億1200万ドル(約172億3000万円)の契約延長にサインしたばかりで、球団からの期待は大きい。ジョーンズと同様、ディフェンスとアウトサイドに定評のあるバージニア大学出身のフォワードは、今シーズン平均18.2得点でキャリアハイを更新中。また、7フッターのセンタープレーヤーであるミッシは育成枠との見解から一転、大きなサプライズとなっており、これまで19試合でスターターに抜擢され、ルーキー全体の半数にあたる6試合でダブルダブルを記録している。
ダニエルズはホークスで飛躍の年を迎えており、プレータイム、得点、リバウンド、アシストの全てでキャリアハイを更新中。中でも平均3.0本のスティールは特筆すべき項目であり、その卓越したディフェンススキルから母国オーストラリアに広がる世界最大の珊瑚礁群にちなみ“グレート・バリア・シーフ”のニックネームが与えられ、年間最優秀守備選手賞の議論でも欠かせない存在となっている。
そのダニエルズは、フィッシャー記者に対して環境の変化を喜ぶと同時に、負傷者が後を絶たない古巣ペリカンズを「呪われている」と表現した。
「あの組織は呪われているよ。毎年、何か新しいことが起きる。あそこにいなくてよかった。僕も足首を4、5回怪我した。あそこの水の中には何かがあるのだろう。誰かがハムストリングを痛め、膝を負傷し、脳震盪を起こす。いたるところを痛めるんだ。何故なのかはわからないよ。一所懸命にプレーしている証拠なのかもしれないけどね」
ペリカンズは給与のキャップスペースをわずかに超過しており、プレーオフ進出が致命的になりつつあることから、一貫性を取り戻すべく、2月のトレード締切までに大胆な再建に踏み切る可能性は大いにある。
球団はこの数ヶ月で、ダニエルズが言及した内部に潜む魔物を退治できるのだろうか。
文=Meiji
楽天モバイルなら
追加料金0円でNBAが楽しめる!【PR】
楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」を契約すると、通常4,500円(税込)の「NBA LEAGUE PASS for 楽天モバイル」で何と追加料金0円でNBAを楽しめます。
携帯キャリアを乗り換えず、「デュアルSIM」としての契約もおすすめ。最安料金は1,000円(税込)以下! 世界トップのバスケをお得に観戦できるチャンスをお見逃しなく。
八村塁の活躍を見逃すな!
世界最高峰のNBAを観るなら
WOWOWオンデマンドで【PR】
「WOWOWオンデマンド」とは、テレビやBS視聴環境がなくてもWOWOWのコンテンツを月額2,530円(税込)で楽しめるサービスです。
2024.12.16
2024.12.16
2024.12.16
2024.12.16
2024.12.16
2024.12.15