2025.09.07
8月24日は、コービー・ブライアントがロサンゼルス・レイカーズで着用していた背番号「8」と「24」になぞらえ、“Kobe Bryant Day”または愛称をとって“Mamba Day”と称され、現地のNBAファンに愛されている。
コービーが2020年1月に亡くなって約5年半が経過するが、毎年“Mamba Day”を迎える度にコービーにまつわる新たなエピソードが紹介される。今年明らかになったのは、コービーとともにレイカーズで2000年から2002年の3連覇を成し遂げたリック・フォックスによるエピソードである。現地のポッドキャスト番組『Giant Ideas: The Podcast』に出演したフォックスは、コービーからの信頼を得る意外な方法について語った。
「コービー、彼とは戦わなければならなかった。コービーは、挑戦しない人のことを尊敬しない。彼は実際に戦うことを求めてくるんだ。文字通り、身体的な意味で戦うことをね。私も、練習で何度も喧嘩したことがあるよ。でも、それが彼にとっての、バスケットボールにおける愛の言語だったんだ。彼に対して怯まずに対峙すれば、彼は君を尊敬する。多くの人にとっては理解できないよね。だいたいの選手は、コービーに挑発されても受け流したり怯んでしまう。若い選手の場合は特にね」
1991年にNBAデビューを果たしているフォックスはコービーよりも5年早くリーグ入りしており、年齢も9歳年上である。そんな先輩相手にも、若き日のコービーは挑戦し喧嘩を仕掛けていたという。フォックスは、このコービーの特殊な人間関係の作り方について次のように続けた。
「それが彼のやり方で、そういうところがマイケル・ジョーダンに似ていると思う。彼らは、周りの選手を信頼できるかどうか試すんだ。もしチームの状態が悪化した時に、怯んで逃げてしまう人なのか、自分と共に立ち挙がり戦う人なのか、というところを見極めているんだよ」
マイケル・ジョーダンと共に5度の優勝を果たし、1999年には短期間ではあるがコービーともレイカーズでチームアップしたレジェンドのデニス・ロッドマンは、今年の“Mamba Day”でライブストリーミングに出演し「GOAT議論にコービーを追加すべき」とコメントした。
もう本人のプレーを見られないことが悔やまれるばかりだが、今後もこの“Mamba Day”でコービーの残したマンバ・メンタリティは語り継がれていくだろう。
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