2025.09.17
NBAの殿堂入り選手であり、昨シーズンまでは現地のテレビ番組『Inside the NBA』でも人気を博していたチャールズ・バークレーが、ポッドキャスト『The BetMGM Network』に出演した。レブロン・ジェームズやロサンゼルス・レイカーズの今後についてコメントし、注目を集めている。
レブロンはこの6月に5260万ドル(1ドル=148円換算で約78億円)のプレーヤーオプションを行使し、2025-26シーズンもレイカーズに留まることを決めた。エージェントのリッチ・ポール曰く、レブロンは「レイカーズが未来に向けたチーム構築を進めていることを理解しながらも、優勝するための現実的なチャンスを重視した」上で残留の判断を下したという。
この点について、歯に衣着せない発言で知られるバークレーは次のようにコメントした。
「レブロンは、遅かれ早かれチームを去らなければならない。それが現実だね。彼があそこにいて、たとえ良い数字を残しているとしても、もう4年もの間成功から遠ざかってしまっている。それに、今やレイカーズはルカ(・ドンチッチ)のチームなんだ。ルカと契約して、あれ程の大金を払っている以上、レイカーズがルカのチームでないはずがないんだ」
バークレーによると、レイカーズはもはやレブロンのチームではなく、レブロンも前に進む時だと助言した。バークレーの言う通り、レイカーズは2020年に優勝を達成して以降NBAファイナルの舞台から遠ざかっている。レブロンが毎年オールNBAチームに選ばれ続ける活躍を見せていても、チームはこの5年間で1度しかプレーオフの第1ラウンドを突破できていない。
複数にわたるコーチの交代やロールプレーヤーの入れ替わりを経て、昨シーズンの中盤にNBA史上稀にみる大型トレードを実現し、ルカ・ドンチッチを獲得した。現在26歳のドンチッチはまだ選手としてのピークに入り始めたばかりであり、フロントは長期的なコミットを示している。ドンチッチの加入によって、レイカーズはこの先10年の基盤を手に構築することに成功した。
ドンチッチの存在がレブロンの価値を希薄にしているわけではなく、むしろ23年目に突入する40歳が依然としてリーグ最高峰の活躍を続けていることが、チームの軸をどこに据えるべきかという課題を一層複雑にしているようだ。
バークレーの助言とは裏腹に、ドンチッチはレブロンにレイカーズで引退してほしいと公言しており、一緒にプレーできるこの期間を大事にしていると語っている。GM(ゼネラルマネージャー)のロブ・ペリンカもドンチッチと同じ考えを持っているため、レイカーズがレブロン放出に積極的になることはないだろう。
一方、『ClutchPoints』など一部メディアによると、ゴールデンステイト・ウォリアーズはジョナサン・クミンガとジミー・バトラーのパッケージを材料にレブロン・ジェームズ獲得に動いているとも報じられている。万が一これが実現すると、パリオリンピック以来となるステフィン・カリーとレブロンのチームアップが実現されることになる。
ドンチッチ獲得という衝撃のトレードを実現させたレイカーズが、この先“キング”レブロンに対してどのような動きを見せるか、注目が集まる。
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