2023.11.08

スティーブ・カーがパリ五輪後にアメリカの指揮官を辞任へ「今度は私がバトンを渡す番」

アメリカ代表の指揮官を務めるカーHC(左から2番目)[写真]=Getty Images
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 今年9月に更新されたFIBAランキングで1位に返り咲いたアメリカ代表は、来夏の「2024年パリオリンピック」で大会5連覇を目指して戦うこととなる。

 そのアメリカ代表で指揮官を務めているのは、ゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)。2021年12月にグレッグ・ポポビッチ前HC(サンアントニオ・スパーズHC)の後任として就任し、今夏の「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」を大会4位で終えた。

 パリオリンピックでは、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)やステフィン・カリー(ウォリアーズ)、ケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)といったスーパースターたちが出場する意向で、ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)という昨シーズンのMVPでリーグ最高級のビッグマンもロスター入りすると報じられている。

 そうしたなか、カーHCは11月7日(現地時間6日)に『The Athletic』へ公開された記事のなかで、パリオリンピック終了後にアメリカ代表の指揮官から辞任する考えを明かした。

「私としては、これは2年間のサイクルなんだ。ポップ(ポポビッチ前HCの愛称)はワールドカップ(2019年)とオリンピック(2021年)をコーチした。今度は私がバトンを渡す番なんだ。私は本来こうあるべきだと見ている。率直に言って、この仕事は重大な任務でもある。私としては、(長い間務めた)コーチK(マイク・シャシェフスキー)とジェリー(コランジェロ)の頃とは違うものだと思っていて、今の我々は(2年間というのが)1つのサイクルで、そこから前に進むものだと思っている」

 オリンピック仕様のロスターについて、USAバスケットボールから現段階で候補選手たちこそ発表されていないものの、カーHCは「我々は遅かれ早かれ、ロスターをセットしていきたい。約束があるわけではないが、我々としては選手たちを中途半端な状態にしたくはないんだ」と、現状について語っていた。

 カーHCにとって、パリオリンピックはアメリカ代表の指揮官としての集大成となる。現役時代にシカゴ・ブルズとスパーズで計5度、ウォリアーズの指揮官として4度の優勝経験を誇る名将の采配も、注目を浴びることとなるに違いない。

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