2020.01.16
FIBAランキング11位のオーストラリアは、「FIBAバスケットボール ワールドカップ2019」(以降、W杯)でここまで4戦無敗と好調を維持している。
このチームの主軸にはパティ・ミルズ(サンアントニオ・スパーズ)やジョー・イングルズ(ユタ・ジャズ)、マシュー・デラベドーバ(クリーブランド・キャバリアーズ)、アーロン・ベインズ(フェニックス・サンズ)といったNBA選手が名を連ねているのだが、チームとして見事なケミストリーを奏でている点も見逃せない。
9月7日終了時点における平均89.5得点は全体4位、25.5アシストは2位、フィールドゴール成功率51.4パーセントは3位、3ポイント成功率38.8パーセントは7位、フリースロー成功率81.6パーセントは4位と、いずれも上位の成績を残している。
グループHとして臨んだファーストラウンドで、オーストラリアはカナダ、セネガル、リトアニアを相手に3連勝。グループLとして迎えたセカンドラウンドではドミニカ共和国との初戦に82-76と勝利しており、ここまで負けなしの4連勝。9月9日には共にここまで4戦全勝と負けなしのフランスとの大一番に臨むこととなる。
ここでは、7日に『FIBA.basketball』へ掲載された記事の中で、チームをけん引するミルズとイングルズが自信に満ちあふれたコメントを残していたので紹介したい。
ここまでチームトップの平均19.8得点に2.0リバウンド4.5アシスト1.3スティールを記録しているミルズは「僕らは本当に、W杯のトロフィーを勝ち取ることに対してものすごく集中している。これまでオーストラリアのチームが成し遂げることができなかったことを達成しようとトライしているんだ。そのゴールに向けて、僕らはチームを構築し続けるだけさ」とコメント。
ロースターにはNBA選手だけでなく、オーストラリアとニュージーランドのチームで構成されているプロリーグ“NBL”や、ヨーロッパに所属するチームでプレーしている選手がいるものの、ミルズはチームとしての一体感を強調している。
「ベストなことは、僕らは異なる国やリーグでプレーしているけれど、(代表として)一緒にプレーすると、皆がそれぞれの役割を把握し、選手個人としてどのようにしてチームを向上させることができるかを理解していることなんだ」とミルズ。
平均8.5得点ながら、いずれもチームトップとなる6.8リバウンド7.3アシスト1.8スティールとオールラウンダーぶりを発揮しているイングルズも、チームのアンセルフィッシュなプレーに誇りを持っている。
「僕らはアンセルフィッシュにプレーする。どんなゲームであろうと、状況によって誰かがステップアップしていくんだ。僕らは(代表という)グループとしてプレーしており、誰がどれだけ得点したかなんて、最後に(トロフィーを)勝ち取るまで誰も気にしちゃいないよ」。
ミルズとイングルズだけでなく、デラベドーバやベインズ、ベテランのアンドリュー・ボーガット(昨季はNBLのシドニー・キングス、NBAのゴールデンステイト・ウォリアーズに所属)らNBAでプレー経験のある選手たちが率先してハッスルプレーをこなし、献身的な姿勢が光るオーストラリア。
W杯の覇権争いはアメリカやセルビア、フランス、オーストラリアに注目が集まる中、オーストラリアがどこまで勝ち進むことができるのか。今後の戦いぶりにも注目していただきたい。
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