2023.09.24
スロベニア代表(FIBAランキング7位)の一員として「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」に出場したルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)は、順位決定戦のイタリア代表(同10位)戦に勝利後、開催地フィリピンのとあるファミリーに寛大なプレゼントを贈った。
スロベニアのエースは、モール・オブ・アジア・アリーナに駆けつけた約1万人のファンの前でも圧巻のパフォーマンスを披露。29得点10リバウンド8アシストの“ダブルダブル”でチームを勝利に導き、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出された。
ロッカールームに戻る直前、自身の名前を呼ばれたドンチッチは客席を振り返ると、とある家族を発見。それは、かつてフィリピンの名門デ・ラサール大学の選手であったラシュリー・パオロ・リベロ氏の一家であり、子どもを抱えた彼らが持つバナーには「ルカ、僕の名前はあなたにちなんで名付けられました」とのメッセージが書かれていた。
すると、ドンチッチは同じ名前をつけられたルカ・ヴィセンテくんを指差し、スタッフにプレーヤー・オブ・ザ・マッチのトロフィーを手渡すように頼んだのだった。この動画はSNSで拡散され、ドンチッチから素晴らしい会場を作り上げたフィリピンへの恩返しには、様々な称賛のコメントが寄せられた。
リベロ氏も自身のInstagramyでこの出来事をシェア。そこには背番号77に対する感謝が添えられていた。
「僕と家族にとって、素晴らしい経験となりました。決して忘れることはないでしょう。ルカ・ドンチッチが、ルカ・ヴィセンテにアシストしてくれました。ルカ、本当にありがとう! 必ず、NBAでダラス・マーベリックスの試合を観戦しにいきます!」
リベロ・ファミリーは大のバスケ好きであり、SNSには生後1週間のルカ・ヴィセンテくんがドンチッチのジャージと寝そべる写真や、マブスカラーに包まれた1歳のバースデーパーティーの様子などが投稿されている。プレゼントされたトロフィーは家宝として、生涯大切にされることだろう。
このかけがえのない思い出をきっかけに、いつかルカ・ヴィセンテくんが“フィリピンのドンチッチ”と呼ばれる日が訪れるかもしれない。
文=Meiji
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