2026.02.09
日本時間4月19日に開幕した「NBAプレーオフ2026」を前に、Bリーグで活躍する原修太に特別インタビューを実施した。現役選手としてプレーしながら、試合中継の解説なども通じてNBAに触れてきた原が、今プレーオフの注目チームや選手、見どころを独自の視点で語る。Bリーグの選手との比較も交えながら、“世界最高峰”の戦いに迫った。
インタビュー=藤田皓己(バスケットボールキング編集部)
※2026年4月16日に取材
――これまで試合中継の解説もされてきましたが、あらためてNBAを好きになったきっかけを教えてください。
原 ドウェイン・ウェイドとかシャキール・オニールが優勝した2006年のNBAプレーオフをテレビ中継で見たのが一つのキッカケですね。その後はダラス・マーベリックスが優勝した2011年、クリーブランド・キャバリアーズとゴールデンステイト・ウォリアーズが激突した2015~2018年のファイナルなど印象深いシーズンもありましたけど、プレーオフが進むにつれて試合を見る程度でした。
しっかりNBAを見るようになったのは、Bリーグに入ったこの10年くらいです。同い年の富樫(勇樹)とNBAの話をしていく中で、レギュラーシーズンの試合も継続的に見るようになりました。
――これまで憧れたり、プレーの参考にしてきたNBAの選手はいらっしゃいますか。
原 憧れという面では、やっぱりレブロン・ジェームズですね。40歳を越えても体を維持してプレーできているというのは、プロバスケットボール選手として憧れる部分があります。あとは、僕と同じ左利きの選手にも注目してきました。マヌ・ジノビリや、最近で言うとジェイレン・ブランソンをよく見ています。彼らのすべてを参考にできるわけではないですけど、体の当て方だったり、ステップワークだったりをお手本にしていました。
――この数年、原選手の周辺にNBAに縁ある選手やコーチが増えてきましたが、彼らからNBAに関するエピソードを聞いたこともあるのでしょうか。
原 (渡邊)雄太からは色々な話を聞いていますね。実際に対戦してみてどんな感じなの?とか。驚いたのはシェイ(・ギルジャス・アレクサンダー/オクラホマシティ・サンダー)の話ですね。僕の印象では細身でジャンパーを決めきるすごい選手という印象だったんですけど、雄太が「すごくフィジカルが強い」と話していました。映像を通して見ているとあまりそんな印象がなかったので、びっくりしましたね。
――今年も熱い戦いが繰り広げられるプレーオフの時期がやってきましたが、原選手が注目しているチームはありますか。
原 僕はボストン・セルティックスが好きなんですけど、今シーズンが始まる時は、ぶっちゃけ今年は“耐えるシーズン”かな、という見方をしていたんです。むしろプレーオフに出られるかわからないからこそ応援したい、みたいな感じで見ていたんですよね。でも、結果的にイースト2位でプレーオフ進出。推しているクラブでもあるので、今回のプレーオフでもボストンには注目しています。

セルティックスのマズーラHCとブラウン[写真]=Getty Images
――セルティックスがここまでうまく白星を量産できた要因は何でしょうか。
原 ヘッドコーチ(ジョー・マズーラHC)じゃないですかね。結構厳しいことで有名ですし(笑)。やっぱり選手の入れ替わりがあったりとか怪我もありましたし、いろんなトラブルがありながらも終わってみればここまで来ているというのは、やっぱりコーチの手腕というのが大きいのかなと思います。
あとはジェイレン・ブラウンの躍進がやっぱり大きいかなとは思います。オールスターを集めて優勝したチームも良かったですけど、元々テイタムとブラウンで作り上げてきたチームでもあるので。テイタムが怪我で離脱したなか、フランチャイズプレイヤーのブラウンがチームを引っ張っていくというのは見ていてすごく楽しいですし、それがチームの一体感につながっているんじゃないかなと思います。
――では、セルティックスの選手に限らず、プレーオフで注目している選手はいかがでしょうか。
原 ボストンと同じイーストの選手ですけど、ジェイレン・ブランソン(ニューヨーク・ニックス)は注目していますね。やっぱりあのサイズ(身長188センチ)で、身体能力がすごい高いわけではないのに、体の当て方だったり、ペイントに入ってからのステップワークが上手い。もちろん彼のシュート力があってこそではあるんですけど、そういった部分が彼の強みなんじゃないかなと思います。
――ブランソン選手の特長をBリーグの所属選手で表現するとしたら、どのような選手の名前が上がるでしょうか。
原 体つきで言えば、宇都宮ブレックスの鵤誠司みたいなずっしりした体つきですよね。そこに、シーホース三河の西田優大選手のステップワークを足したいですね。
西田選手のステップワークは、Bリーグでもあまりいないタイプだと感じています。ガードの選手がペイントエリアに入ってから、どうしても焦ってしまったり、1、2で踏み込んでしまってジャンプパスしたりする場面を見ると思うんですよね。この1、2年の西田選手は、特にペイントに入ってからツー・フットで止まって、そこからシュートを決めきったり、アシストしたりするというのがすごく印象的なんです。
なので、Bリーグの選手でブランソンの特徴を表現するならば「鵤+西田」になるんじゃないですかね。

ニックスをけん引するブランソン[写真]=Getty Images
――原選手は近年ポイントガードを務めることも増えてきましたけど、ブランソン選手のプレーから得ることも少なくないのではないですか。
原 ハンドリングも上手いなと思いますけど、自分のプレーに落とし込むとしたらドライブの部分ですね。相手を避けてドライブするというよりは、自ら当たっていってズレを作り、そこからの駆け引きというのが彼の上手いところだなと思うので。そこは僕もポイントガードをやっている時とかは意識しています。
――今シーズンのイーストで言うと、デトロイト・ピストンズがレギュラーシーズン1位と躍進しました。ケイド・カニングハムをBリーグ所属選手で例えるならばいかがでしょうか。
原 現時点で全く同じような選手というのは思い浮かばないんですけど、三遠ネオフェニックスの湧川颯斗選手を被せて見ることはありますね。湧川選手はスピードや能力もありますけど、高身長(197センチ)を活かしたフィニッシュだったりが上手い選手だなという印象があります。カニングハムのような大型ガードになってくれたら、いずれ日本代表にも定着するんじゃないかなと思ってみています。
――湧川選手に誰を足せば、よりカニングハムに近づくことができるでしょうか。
原 富樫勇樹のメンタルです。大野さん(三遠・大野篤史HC)が、湧川選手に「ミスした時も堂々としろ」というような言葉を送っていたみたいなんですが、僕のチームメイトの富樫勇樹は、どんなにミスしても堂々としていますし、9本連続でシュートを外していても10本目に自信を持ってシュートを決めきる。大事なところでゲームウィナーを決めたりとか、そういうメンタルを持っているんです。湧川選手に富樫勇樹のメンタルを足せば、ものすごい選手になるんじゃないかなと思います。
――最後に、Bリーグファンへ向けて、NBAプレーオフのオススメの見方を教えてください。
原 NBAは本当に“個”の能力が高くて、スーパースターになると、正直セットプレーを使うより1対1を仕掛けた方が効率が良いほどの決定力を持っています。Bリーグには「チーム全体で相手を崩していく楽しさ」があると思うんですけど、その観点でNBAを見るなら、「規格外のスーパースターを、チームとしてどう守るのか」というディフェンスの工夫や変化に注目してもらえると面白いんじゃないかなと。あとは純粋にトップレベルの個人スキルを楽しんでもらえれば、Bリーグとはまた違った見方ができると思います。
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