2016.10.13

SR渋谷の快進撃を支えるルーキー、ベンドラメ礼生が“NBL王者”に挑む

ベンドラメを擁するSR渋谷はここまで5勝1敗でB1中地区の首位に立つ[写真]=B.LEAGUE
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 10月8日、9日に開催されたB1リーグ第3節、サンロッカーズ渋谷は青山学院記念館でのホーム開幕戦で2連勝を飾り、中地区の首位に立った。

 6試合で5勝1敗と快進撃を続けるチームの中で、攻守にわたり存在感を発揮しているのが新人賞候補のベンドラメ礼生だ。

 ホーム開幕戦となった富山グラウジーズとの2連戦において、ベンドラメは2試合連続で2ケタ得点を挙げ、SR渋谷の攻撃をリード。BT テーブスヘッドコーチが「私のやりたいゲームができていた」と評した試合運びの背景には、この背番号9の活躍があった。

 8日の第1戦では第1クォーターの残り4分でコートに立つも、富山の守備を切り崩せず、わずか3分間でベンチに戻った。しかし、テーブスHCからオフェンス面のアドバイスを受けて再登場した第2クォーターは、富山に逆転を許した残り3分からの出場で5ポイントを挙げ再逆転を演出。第4クォーターでは10分間フル出場し、3ポイント2本に加え2つのスティールを記録して、この試合のヒーローとなった。

 9日の第2戦ではプレータイムを前日の19分から25分へと大きく伸ばし、チーム2位の13得点。第1戦を終えて「(走るバスケットを展開する富山に対して)ポイントガードからのピックアップを意識している」と語った守備面でも、チーム最多となる4つのスティールでチームに勢いを与え連勝に大きく貢献した。

 延岡学園高校時代に“3冠”を達成し、強豪と名高い東海大学に進学。NBLラストシーズンとなった昨季にアーリーエントリー制度で加入、今季はプロとして初めてのシーズンとなる。「同期には負けたくない」と話す大学ナンバーワンガードは、新人賞を目標の一つに掲げている。

 次節はNBL最後の王者であり、日本代表4選手を擁する川崎ブレイブサンダースと対戦。「アグレッシブなプレーを続けていきたい」と意気込むベンドラメのパフォーマンスに注目だ。

文=山口晋平

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