2018.11.27
5月12日に「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2017−18」が各地で開幕。船橋アリーナで行われたクォーターファイナル大注目カードの千葉ジェッツvs川崎ブレイブサンダースは、出だしから相手を攻守で圧倒し、リードを広げた千葉が22点差を付けて快勝したゲームであった。
このゲームの立役者となったのが、ギャビン・エドワーズであったことは会場にいた誰もが感じたことであろう。第1クォーターで3本放った3ポイントシュートをすべてリングに沈めるなど、チームトップとなる計20得点を獲得し、持ち味のシュートエリアの広さをこの大一番で見せつけたのであった。彼の3ポイントがチームの勢いをさらに加速させ、キーポイントの一つとなったことは間違いなかった。
「自分たちとの対戦では結構打っていたので驚きはなかったが、1本決められた時にチームでしっかりと対応すべきだった。全て打たれて全て決められたのは、誤算だった」と敵将の北卓也ヘッドコーチが悔やめば、「まさか100パーセントの成功率で3本決めてくれるとは思っていなかった。元々シュートが上手な選手なのでノーマークだったら打ちなさいと指示をしていた。アウトサイドばかりではなく、インサイドでの起点にもなってくれたので良かった」と大野篤史HCは評価をした。
本人は「私自身もすべて決められたのは大変驚いたけれども、他のプレーヤーや自分自身のインサイドのプレーに関して、チームの大きな手助けにはなったと思います。ペイントエリアに行くほど相手ディフェンスが集まっているので、なかなかシュートを決めるのは難しい。しかし、今回3ポイントなどのアウトサイドで得点を取れたことにより、インサイドのスペースを作ることができました」と笑顔を見せながら話した。
エドワーズはオフェンス面での貢献だけではなく、相手のエースでもあるニック・ファジーカスに気持ちよくプレーをさせないディフェンスを見せ、川崎に終始引導を渡さなかったことも第1戦では大きなポイントになったことも忘れてはいけない。「エドワーズがしっかりと1対1でファジーカスを守ってくれていたし、チームとしてのヘルプディフェンスもしっかりとできていた。チームとしてのディフェンスが機能していた」とキャプテンの小野龍猛も彼のがんばりを素直に喜ぶ。自身も「何度も対戦しているので、相手がどのようにプレーしてくるのか、自分たちがどのように仕掛けて行くのかなど自分の中で学んでわかってきていた。それでもファジーカスは素晴らしい選手で、常に20得点を取れるような選手。そこを止めることによって、彼自身の勢いや相手チームの勢いも抑えることができる。とにかくディフェンスをがんばって、少しでも相手のペースや勢いを落とさせることを意識しました。それでも止めることは簡単にいくものではなくて、ファジーカスには得点を取られることもあったんですけど、このまま上手く抑えて戦っていけるようにしたいと思います」と一定の手応えを感じている様子を見せた。
チャンピオンシップという負けられない戦いの中で、攻守両面で自分自身の持ち味をコート上でしっかりと表現し、勝利に貢献した彼の活躍。今後もチームには頂点をつかむためには重要なポイントになるであろう。
写真・文=鳴神富一
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