2019.12.02
3シーズン目の開幕を目前に控えたBリーグ。過去2シーズンで得た成果、反面浮き出てきた課題、その両者を昇華していくことでクラブはさらに進化を遂げていく。中地区の強豪としてその名を欲しいままにしてきたシーホース三河も正念場のシーズンを迎えることになる。そのような状況の中、移籍2年目の西川貴之にとってある意味チャンスであり、飛躍のシーズンとなるかもしれない。どのような想いで開幕を迎えるのか!? 西川に直撃した。
取材・文=山田智子
――今年は日本代表としてウィリアム・ジョーンズカップに出場するなど忙しいオフになりましたね。
西川 日本代表合宿に参加したり、ウィリアム・ジョーンズカップに出場したり。アメリカのワークアウトにも行かせてもらって、充実したオフになりました。
――ウィリアム・ジョーンズカップでの手応えは?
西川 海外の選手と対戦する機会はあまりないので、日本にはないフィジカルや高さを体感することができて良い経験になりました。初戦(チャイニーズ・タイペイA戦)はすごく点も取れて良かったんですけど、その後は疲労がきてパフォーマンスが下がったので、大会全体としてはあまり満足していません。でも「Bリーグで連戦が続いた時、どうしたら良いコンディションを保てるだろうか」と考えるきっかけになったので、自分なりに得るものはありました。代表は激しい練習をしていますし、ファウルギリギリのところでディフェンスをやっている。そういうところは、シーズン中も継続していきたいです。
――アメリカではどのようなトレーニングを?
西川 NBAのコーチの方が何人か来てくれて、NBAで実際にやっている練習をしました。午前中はウェイトトレーニングと個人のスキルのワークアウトをして、午後はアメリカの選手と一緒に、チームとしてどう動いたらよいかなど色々なドリルを行ないました。ディフェンスの付き方などは日本でも生かせると思うので勉強になりました。
――具体的にはどんなところを?
西川 まずは得点ですね。平均2桁以上は取りたいと思います。
――アーリーカップ準優勝という結果を受けて、どのようにシーズンを戦っていきますか?
西川 決勝は負けましたけど、今のチームの力がこんなものだと分かったのが一番の収穫です。まだチームを固めている段階ですが、うちは全員が攻められるというのが武器ですし、そこに去年から目指している「速い展開」をもっと強調していきたいです。最初はうまくいかないこともあると思いますが、60試合あるので、試合をやりながら合わせて、一日一日良いチームを作り、今年はタイトルを取りたい。そのためには調子が悪くても勝ち切れるタフさ、崩れた時にどう立て直せるかがポイントになると思います。
――名古屋ダイヤモンドドルフィンズとは開幕戦で再び対戦します。
西川 負けたのは本当に悔しいです。今年カンファレンスが違うので開幕で勝たないと取り返せないので、しっかり2連勝して、この負けがあったからこそ良いスタートができたと言えるようにしたいです。
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