2021.04.16
Bリーグ2018-19シーズンよりスタートした、ユーザーが対象ショットの中からナンバーワンタフショット『MONTHLY BEST of TOUGH SHOT』を決める、バスケットボールキングとカシオ計算機株式会社による共同企画。記念すべき第3回目(第12節~第17節対象)はデイビッド・ドブラス(レバンガ北海道)が最多票を獲得した。
そこで今回、ドブラスに受賞記念品のG-SHOCK『GST-B100G-2AJF』を贈呈し、ビッグショットについて話してもらった。また、青野和人ヘッドコーチ(越谷アルファーズ)が、どのようにしてこの一発が生まれたのか、相手やチームメートとどのような駆け引きがあったのかなど、指揮官ならではの視点で解説してくれた。
――受賞の感想をお願いします。
ドブラス 受賞することができて本当にうれしく思っています。何よりも、あの試合に勝てたことがうれしかったです。自分が最後のシュートを打つことはあまりなく、慣れていないため、優勝したかのような喜び方になってしまいました。ただ、それほどうれしかったです。
――日頃、G-SHOCKを着用していますか?
ドブラス いつもはあまり時計を着用しませんが、結婚式や家族がそろっての夕食など特別なイベントでつけることがあります。今回の受賞で素晴らしい時計をいただけたのでとてもうれしいですし、特別なイベントで着用したいと思っています。
――G-SHOCKの印象を聞かせてください。
ドブラス 日頃あまり時計を着用しないので、正直あまり詳しくは知りません。ただ、自分は知らないことをリサーチしていく性格です。どのような商品なのか、またどうしてBリーグをサポートしているのかを調べていきたいと思っています。バスケットボール選手として「時間」は非常に大切ですし、時計はその時間を教えてくれる貴重なものですので大切にしたいです。
――シュートシーンを振り返ってください。
ドブラス 残り9秒だったので、しっかりと走って、いいポジションを取っていました。そこでボールが来たので、最後は決めるだけだと思ってプレーしました。
――最後に今後の意気込みをお願いします。
ドブラス 今はチームが非常に厳しい状況ですが、何とか一歩前進していきたいと思っています。そのカギはメンタル面です。チーム全員が強いメンタルを持って、ステップアップすることが大切です。チームのために何ができるかを考え、何事もポジティブに捉えて、今後もがんばっていきたいと思います。
試合終了残り9秒、アレックス・カーク選手のフリースローが決まり同点。北海道はタイムアウトは使いきっており、そのままフルコートでのエントリーとなった。松島良豪選手がボールを素早く運び、ペイントにいるドブラス選手にパスが通った時はわずか同3秒。1回のドリブルで内側にステップしてポンプフェイク、そのままステップスルー(足を踏み替えて踏みこむ)でディフェンスをかわし、ブザービートのレイアップシュートを決めた。この場面で冷静にフェイクを入れ、高さのあるカーク選手をフェイクでかわすドブラス選手のビッグプレーが炸裂。
この節は流れの中からのボールスクリーンと圧倒的なインサイドアタックを封じるため、北海道は終始チェンジアップのゾーンディフェンス(シュートが入ったらゾーン、落ちたらマンツーマン)で相手のペースを落とし、ゾーン時にボールスクリーンになるとビッグマンがマッチアップして助けるという、難しいディフェンスを徹底して実行。だがA東京はボールスクリーンからの華麗なパスワークで高確率の3ポイントショットを決め続ける(3ポイント成功率は試合をとおして43.5パーセント)。北海道のオフェンスは折茂武彦選手とドブラス選手のスタックプレーと、ドブラス選手のポストアタックというスタイル。相手ディフェンスがウイングからのポストへのパスに対して、ベースライン側からトラップに来るため、パスはトップからトラップしにくい位置でのキャッチという対策が印象的だった。
劇的なブザービーターの前には、今季のルール変更を活かす印象的なベンチワークがあった。同31.5秒のこと。内海知秀ヘッドコーチはショットクロックを有効的に使い、相手の攻撃時間を削る(アドバンスすると14秒で攻めることになり、相手に17秒も攻撃の時間を与えてしまう)選択をした。それは、ポイントガードへの激しいプレッシャーで有名な松島選手を信頼しているからこそ。
そしてこのゲームをとおして圧倒的に得点を挙げてきたドブラス選手と折茂選手のスタックプレーに入る。馬場雄大選手はシューターへのディフェンスを忠実に守りトレイルの準備をしていたが、折茂選手はスクリーンを使うフリをしてバックドア。そこへ最高のタイミングで松島選手からボールが入り、シュートファウルをもらった場面は、HCへの信頼を示す実行力の高いポジションだった。
内海HCにとって苦しい状況でもけん引する決断をし、マーク・トラソリーニ選手と多嶋朝飛選手をケガで欠いている中で選手と会場が一体になり、年末最後の試合で強豪を倒すという語り継がれるようなドラマとなった。
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