千葉ジェッツは前回苦戦した相手と激突、ホームで白星を挙げ地区優勝マジックを減らせるか

吉川哲彦

千葉ジェッツ

2019.04.10 19:05 T.O.
試合終了
千葉ポートアリーナ

秋田ノーザンハピネッツ

■千葉ジェッツvs秋田ノーザンハピネッツ（＠千葉ポートアリーナ）
4月10日19時5分

　昨季に続く東地区制覇に着々と近づいている千葉ジェッツは、前節もレバンガ北海道から2勝。1戦目は立ちあがりでつまずいた感もあったが、第2クォーター以降は終始優勢に試合を進め、終わってみれば30点差の大勝だった。故障の癒えた西村文男も、10分に満たない出場で5アシスト2スティールをマーク。その西村を含めて4人が5アシスト以上と、チームオフェンスで北海道を圧倒した。2戦目も第1クォーターは13得点と苦しみながら、失点は6点のみ。やはりその後はオフェンスで北海道を飲みこみ、連日の90得点超え。前日75パーセントを超えた2ポイントは今季の1試合平均を約10本下回る31本しか打っていないが、外したのは6本だけだった。栃木ブレックスとの差を1つ広げ、地区優勝マジックは「3」となっている。

　今節は前節に続き、「B1 残留プレーオフ 2018-19」に向けて戦う秋田ノーザンハピネッツとの対戦。その秋田は、千葉を相手に2点差と善戦した前々節の勢いをサンロッカーズ渋谷戦にもつなげたかったが、1戦目は前半のリードを第3クォーターに失って7点差の黒星を喫した。2戦目も第2クォーターに流れを引き寄せながら第3クォーターに追いつかれ、最後の10分はペイントエリアの攻防で力負けして8点差で敗れた。ターンオーバーを7個に抑え、オフェンスリバウンドも18本奪いながら、ディフェンスリバウンドがわずか14本と苦しんだのが敗戦に直結した。

　秋田は、滋賀レイクスターズが連勝したことによりリーグ全体15位に転落したものの、ライジングゼファー福岡のB1ライセンス不交付を受け、残留プレーオフ圏外に踏みとどまった形だ。予断を許さない状況に代わりはなく危機感が求められるが、前述のとおり前々節の対戦で2点差と千葉に冷や汗をかかせたことについてはポジティブに受け止めたい。前々節の白濱僚祐らに続き、前節2戦目ではこのところ存在感が薄れていた谷口大智と下山大地が奮闘。今節は下山貴裕と長谷川暢がハッスルする番だ。

文＝吉川哲彦

■ロースター
・千葉（ヘッドコーチ：大野篤史）
ジョシュ・ダンカン
 富樫勇樹
 マイケル・パーカー
 田口成浩
 トレイ・ジョーンズ
 大宮宏正
 アキ・チェンバース
 西村文男
 藤永佳昭
 ギャビン・エドワーズ
 石井講祐
 原修太
 小野龍猛