2019.10.25

富山グラウジーズは“第三の男”の出現が待たれる、宇都宮ブレックスは6連勝中と絶好調

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

富山グラウジーズvs宇都宮ブレックス(@富山県西部体育センター)
第1戦:10月26日18時5分、第2戦:10月27日13時5分

 前節の富山グラウジーズはアウェーでのシーホース三河戦。第2クォーターにオフェンスが停滞してリードを許すと、第3クォーターには27失点で傷口を広げてしまい、最後は16点差での完敗となった。ジョシュ・ペッパーズが今季初出場を果たし、ダニエル・オルトンとともにスタッツは決して悪くなかったが、昨季から在籍して最も日本人選手と連係が取れるレオ・ライオンズを欠いた影響は多少なりともあっただろう。そして、得点が2試合続けて60点台に終わっているだけに、またも低確率に沈んだ3ポイントについては早いうちに何らかの手を打たなければならない。

 対照的に宇都宮ブレックスは開幕連敗スタートから6連勝とギアを上げており、現在は3試合連続90点台と好調だ。前節のサンロッカーズ渋谷戦は第3クォーターの30得点が効いたが、驚異なのは最近3試合をすべて外国籍選手1人で戦っている点。そのライアン・ロシターは前節も29得点18リバウンド8アシストとフル回転したが、他にも4人が2ケタ得点をマーク。その1人である橋本晃佑は、その3試合すべて2ケタ得点を挙げ、3ポイントは計8本成功、リバウンドも計18本と期待された役割を全うしている。

 昨季は1勝1敗で終える節が少なく、連勝か連敗のどちらかになる傾向があった富山は、今季もここまでは開幕節で連勝、第2節と第4節で連敗。したがって、連戦の節はまず1戦目を取ることに力を注ぐ必要がある。その1戦目に強いのがライオンズと前田悟。ライオンズは過去の連戦の3節で1戦目の平均得点が28.7点と高く、前田も18.0得点をマークしている。この2人の得点力を最低限のベースとした上で、“第三の男”の出現が待たれるところ。オルトンのインサイドでのハッスルに期待すると同時に、チームとしては3ポイントシュートの課題克服も不可欠。阿部友和がケガで戦列を離れた今、船生誠也葛原大智の奮起を促したい。

文=吉川哲彦

■ロースター
・富山(ヘッドコーチ:ドナルド・ベック)
レオ・ライオンズ
山口祐希
松山駿
船生誠也
阿部友和
山田大治
水戸健史
菅澤紀行
宇都直輝
前田悟
葛原大智
ジョシュ・ペッパーズ
ダニエル・オルトン
ジョシュア・スミス※インジュアリーリスト

・宇都宮(ヘッドコーチ:安齋竜三)
田臥勇太
ジェフ・ギブス
比江島慎
遠藤祐亮
竹内公輔
田原隆徳
渡邉裕規
鵤誠司
橋本晃佑
ライアン・ロシター
栗原貴宏※インジュアリーリスト
山崎稜
喜多川修平
シャブリック・ランドルフ

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