2019.10.25

琉球ゴールデンキングスは連勝で出遅れを取り戻したい、三遠ネオフェニックスは川嶋勇人の活躍に期待

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

琉球ゴールデンキングスvs三遠ネオフェニックス(@沖縄市体育館)
第1戦:10月26日19時5分、第2戦:10月27日14時5分

 ここまで黒星と白星が交互に続いていた琉球ゴールデンキングスが、ようやく今季初の連勝を果たして白星先行となった。前節のアウェー滋賀レイクスターズ戦では立ちあがりに先行を許したところから追いすがり、第4クォーターは一時6点差をつけられながらもその後4点リードするというアップダウンの激しい展開。その4点差を残り4秒に追いつかれてしまうが、残り1秒に並里成がドライブでファウルを受けてフリースローのチャンス。並里が2本とも外して延長戦に突入と思われたが、次の瞬間にジャック・クーリーがオフェンスリバウンドをプットバックし、瀬戸際で白星を拾いあげた。3試合目の出場となったデモン・ブルックスは今季最少の13得点止まりだったが、岸本隆一が今季最多の20得点。前々節2戦目に続いてスターター起用された石崎巧も、3本の3ポイントをすべて決めてみせた。

 前節の勝利を浮上のきっかけとしたい琉球に対し、三遠ネオフェニックスは開幕から8試合で未だ白星に恵まれていない。74点が最高だった得点は前節の川崎ブレイブサンダース戦で87点まで伸ばすことができたが、前半に12点ビハインドと劣勢に立たされたのが響いた。後半は51得点とオフェンスで成果を上げた一方で、失点も前半の48失点から改善できずに46失点を喫したとあっては、点差を詰めるのは難しい。80失点未満がまだ1試合しかないディフェンスの意識向上が急務となる。

 bjリーグでは優勝経験豊富な両者も、Bリーグになってからの過去3シーズンは明暗が分かれている。今季は琉球も出遅れているとはいえ、三遠はそれ以上に危機感が求められる状況。長くしのぎを削ってきた琉球を撃破することで、こちらも浮上の足がかりをつかみたいところだ。前節は川嶋勇人が3試合の欠場から復帰したものの無得点。欠場前の4試合は平均11.0得点を挙げており、川嶋が一刻も早く本調子を取り戻すことが勝利の大前提だ。

文=吉川哲彦

■ロースター
・琉球(ヘッドコーチ:佐々宜央)
石崎巧
福田真生
並里成
デモン・ブルックス
長谷川智伸
岸本隆一
寒竹隼人
田代直希
満原優樹
小野寺祥太
ジョシュ・スコット
ジャック・クーリー

・三遠(ヘッドコーチ:ブライアン・ロウサム)
デビン・イーバンクス
寺園脩斗
川嶋勇人
北原秀明
ジェシー・ゴーバン
太田敦也
柳川龍之介
岡田慎吾
ダシルバヒサシ
西川貴之
鈴木達也
菅野翔太
カイル・バローン

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