2025.11.13
9月20日、TOYOTA ARENA TOKYOで行われた長崎ヴェルカとのプレシーズンゲーム後、アルバルク東京に今シーズン加入したマーカス・フォスターが取材に臨んだ。この試合でゲームハイの19得点に加え5リバウンドを記録し、攻守に存在感を示した。
フォスターはチームの印象について「日本人選手と外国籍選手のバランスが良く、長いシーズンを戦い抜く上で大きな力になる」と語り、自身の強みについては「得点だけでなく、ディフェンスやドライブからのキックアウト、味方を生かすパスも持ち味。すべてを使って勝利に貢献したい」と意欲を示した。
また、クラブが参戦するEASL(東アジアスーパーリーグ)については「ヨーロッパで長くプレーしてきたので、似た雰囲気を感じる。日本を代表して戦えるのは楽しみだし、Bリーグの力をアジアの舞台で示したい」と期待を口にした。
日本での新生活については「もちろん調整が必要だが、東京は素晴らしい街。家族も一緒で楽しんでいる」と笑顔を見せた。日本語の習得にも積極的で「チームメートやアプリで学び、娘からも教わっている」とエピソードを披露した。
クラブから期待される攻撃面での役割については「昨シーズンのプレーオフも見て、課題は理解している。速い展開で自分の強みを出しつつ、チームのスタイルに順応していきたい」と応えた。昨シーズンはハーフコート主体のオフェンスに苦しみ、スコアが停滞する時間帯も多かった。フォスターはその課題を把握した上で「自分が流れを変える存在になりたい」と語り、「ビッグプレーが必要な時には自分が出ていく」と強調した。攻撃のギアを一段上げることができる存在として、積極性と状況判断を両立させる姿勢を示した。

フォスターは状況に応じたプレーの選択も自身の特徴と語った(写真は9月13日、Gリーグ・ユナイテッド戦から)[写真]=B.LEAGUE
また、自身のプレースタイルについては「セルフィッシュに攻める場面と、フォア・ザ・チームで仲間を生かす場面の使い分けが大事」と説明。「時には自分が攻め切ることが勝利につながるが、逆にボールを動かすことでチームに流れを呼び込めるときもある。メリハリをつけることが重要」と語り、状況に応じた判断を重視していることを示した。
「試合中はポーカーフェイスで感情を出さない一方、メディア対応では表情豊かに語っている。どちらが本当の姿?」と質問すると、フォスターは「本当の自分は家族や仲間といるときのリラックスした姿。試合になれば勝つことだけを考えて集中する」と答えた。普段はシャイな笑顔で誠実に質問に答える姿を見せるが、コートに立てば徹底して冷静さを保ち、感情を抑えて勝利のためにプレーする。パーカーフェイスの裏には静かに燃える熱い気持ちを持っているようだ。
アルバルク東京の新たな得点源として注目を集めるフォスター。持ち味の得点力と献身的な姿勢で、クラブを高みへ導くことが期待される。
文=入江美紀雄
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