2025.11.12

B1でレフェリーマイク試験導入…今季ポストシーズンでの全試合実装を目標に調整

今年9月に行われた「B.LEAGUE GLOBAL INVITATIONAL 2025」の様子[写真]=B.LEAGUE
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 11月12日、Bリーグ島田慎二チェアマンが理事会後のメディアブリーフィングに出席し、今月からB1リーグ戦でレフェリーマイクを試験導入することを発表した。

 Bリーグでは2024-25シーズンの試合中に“侮辱発言を受けた”として選手間でトラブルが発生し、コート内に入って抗議をしたヘッドコーチが退場処分を受けた事例が発生。一連の事態についてリーグが調査したものの、「言った」「言っていない」の主張がぶつかり合う結果となり、結局“侮辱発言があった”という事実は確認されなかった。

 このトラブルからBリーグは対策方法を模索し、レフェリーがマイクを装着するという形で試験運用を開始することが決定。島田チェアマンは「コート上で過激な発言をし、相手を怒らせ、何らかのリアクションをして退場ということが横行してしまうと、Bリーグのゲームのクオリティに影響する」と語り、レフェリーマイクがトラブルを未然に防ぐ抑止力の一つとなることも期待している。

 なお、現時点では審判員がマイクを使用し判定について場内アナウンスすることは想定されていないといい、コート上で何が起きているのか把握するための記録や、研修などのために収録音声を用いるという。

 すでに今年9月のプレシーズンゲームにてデモ実施しているといい、今後は2026年1月以降にプロレフェリー担当試合で試験導入。同5月に行われるB1とB2のポストシーズン全試合での実装を目標に調整を進めていく方針だ。

 島田チェアマンは「プロレフェリーからスタートして、うまく機能するとわかれば全レフェリーに広げていくことを考えています。(想定していた導入時期から)少し遅れていますが、運用してみないとわからないこともある。まずはトライアルしていきます」と話した。

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