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千葉ジェッツの西村文男が“感謝”の引退試合「ちゃんと僕が決めるから」劇的ラストプレーで有終の美

劇的な3ポイントで引退試合を締めくくった西村とTEAM REDベンチ[写真]=兼子愼一郎
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 6月3日、2025-26シーズン限りで現役引退を表明していたB1千葉ジェッツ西村文男の引退試合「LAST RUNWAY #11 ~FINAL FLIGHT~ supported by スワローロジスティクス」が、船橋アリーナで開催された。試合後の引退セレモニーでは、西村が12年間着用した背番号11の永久欠番に加え、2026-27シーズンから西村が千葉Jのアドバイザリーコーチに就任することも発表された。

 2年前までホームアリーナだった船橋アリーナに、どこか懐かしさも感じさせる熱狂がよみがえった。「昔を思い出したい」という西村の意向で、選手たちは西村が加入1年目だった2014年当時のデザインを模したユニフォームを着用。BGMなども千葉Jファンの記憶を呼び起こすような仕様で演出され、会場全体が背番号11のラストランを祝福する空気に包まれた。

 コートサイドには、今シーズン途中から加入したクエンティン・ミロラ・ブラウンや、今シーズン限りで退団が決まっているディー・ジェイ・ホグら外国籍選手の姿も。かつて指揮官としてともにタイトルを勝ち取ったジョン・パトリック氏も飛び入り参加するなど、世代や立場を超えて背番号11を送り出す一夜となった。

[写真]=兼子愼一郎


 西村は前半、元千葉Jの選手たちが集まったTEAM WHITEでプレーし、後半は今シーズンまでのチームメートが中心となるTEAM REDで出場。周囲に促されるようにシュートを打つ場面もあれば、千葉Jの次代を担う若手へアシストを連発する場面もあり、最後まで西村らしいプレーで会場を沸かせた。

 ハイライトは試合最終盤に訪れた。西村が「思い出のシーン」と語る2019年5月5日の宇都宮ブレックス戦で決めたプレーを再現。富樫勇樹のビハインドバックパスを受け、左コーナーから放った3ポイントシュートを見事に沈めた。自身のラストゲームでは34得点に加え、リバウンドとアシストでも2ケタを記録するトリプルダブルを達成し、有終の美を飾った。

 引退セレモニーでのスピーチでは、「本日はびっくりするぐらい足元の悪い中お越しいただき、本当にありがとうございました」と切り出し、客席の笑いを誘った。来シーズンからアドバイザリーコーチを務めることにも触れ、「日本一おしゃれでシュートの上手いコーチとして、タイトルを取りに行って、選手とコーチで2冠を取りに行きたい」と宣言。選手としてのキャリアを終えても、千葉Jの一員として再び頂点を目指す。

[写真]=兼子愼一郎


 最後は「本当に、本当に幸せな選手生活でした。みんなに出会えたことを本当にうれしく思ってます。感謝しております。長い間、選手としての僕を応援してくれて本当にありがとうございました。本当にありがとうございました」と、何度も感謝の思いを口にして締めくくった。

 試合後の記者会見では、感動的なラストプレーが実現した裏側も明かされた。西村自身はチームメートに“おまかせ状態”だったといい、「(富樫)勇樹とシゲ(田口成浩)が2人でうまくコミュニケーション取ってくれたプレー」と説明。周囲のお膳立てで、思い出のプレーを再現することになったという。

「タイムアウトの時はカネチ(金近廉)とかが『早めに打ってもし外れたらリバウンド取ってもう1回打たせるようにしよう』みたいなこと言ってたんですけど、(富樫)勇樹が『いや、0(秒)で打とう。それも思い出じゃん』みたいな話をしてて。『ちゃんと僕が決めるから大丈夫だよ』って言ってコートに入っていった」

[写真]=兼子愼一郎


 西村のラストショットが決まったところで、時計は残り0.2秒を示していたが、場内にはこの日一番の歓声が沸き起こり、「西村文男の勝利です」との場内アナウンスで試合終了。最終スコア111-110で幕引きとなった。

 西村は「本当にまた最高の思い出を作ってくれたし、それにちょっと応えられた僕も褒めてあげたいなと思います」と、笑顔でラストプレーを振り返った。

西村文男の引退スピーチ全文

[写真]=兼子愼一郎


「本日は、びっくりするぐらい足元の悪い中お越しいただき本当にありがとうございました。元千葉ジェッツのみんなと、リスケさん、スタージェッツはじめ、パフォーマンスしてくれた皆さんと、家族、友だち、(テーブル)オフィシャル、レフェリー、たくさん支えてくれたスポンサーの皆さまと、今日お集まりのファン・ブースターのみんなと、最後に千葉ジェッツのみんな…今名前が出なかった方いたらすみません。この1年間、本当にみんなに支えられて、今日を無事に終えることができたことをうれしく思っているし、みんなとこんなに素敵な思い出を作れたことをうれしく思っています。ありがとうございます。

 プロ17年、バスケット始めてからは33年、楽しかったりうれしい思い出も多いですけど、それ以上に辛い思い出も多くて、正直最後の2年間はコートでチームの助けになることがあまりできず、すごいストレスで。引退会見でも『常にレディー(準備)している』と言っていたんですけど、それもある意味みんなの前で言うことで自分を追い込んで、最後までやりきろうという思いからの発言でした。

 そんな僕を信じて支えてくれて一緒に戦ってくれたみんながいたからこそ、最後まで駆け抜けることができたし、長崎での最後の70秒(※CSセミファイナルGAME2終了間際の活躍)もみんなが作ってくれたと思っています。

 そして、僕のバスケットボール選手人生において、ここにいるみんな、画面越しで今見てくれているみんなと出会えたことが一番の宝物だと思っています。本当にみんなのことが大好きです。僕と出会ってくれてありがとうございます。

 オカン、あの…そうね…。今までバスケットに集中できる環境を作ってくれて、本当に感謝しているし、西村文男の一番のファンはオカンだと思っています。あの、これからちょっとずつ親孝行させてもらえたらなと思っているので。引き続き僕を応援してもらえるとうれしいです。

 最後に、発表にもあった通り、コーチとして第二の人生を歩むこととなりました。日本一おしゃれでシュートの上手いコーチとして、タイトルを取りに行って、選手とコーチで2冠を取りに行きたいと思っています。僕の第二の人生に、また大好きなみんなを一緒に連れて行かせてもらえたらうれしいです。

 本当に、本当に幸せな選手生活でした。みんなに出会えたことを本当にうれしく思っています。感謝しております。長い間、選手としての僕を応援してくれて本当にありがとうございました。本当にありがとうございました」

[写真]=兼子愼一郎

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