2026.08.21
「アンダーカテゴリー以外で5人制の日本代表になるのは初めてなので、選考されたときはすごくうれしかったです」
9月に愛知県を舞台に開催される「第20回アジア競技大会」。ENEOSサンフラワーズに所属するスモールフォワードの三田七南は、同大会の女子日本代表メンバーに選出された喜びをこう語った。
昭和学院高校(千葉県)を卒業し、ENEOSに入団してから今シーズンで6シーズン目。それまで3人制の日本代表として国際大会を戦った経験はあるものの、「5人制を主としているので、5人制の代表として日の丸をつけることができるのは自分のなかでも大きいことです」と言う。また、「すごくうれしい気持ち」と同時に新たな「覚悟」も生まれているとも語った。
地元開催のアジア競技大会について「緊張する」と言うが、それでも「自分らしくやっていけば、必ずいい結果が出ると思って、信じてやっていきたいです」と意気込む。
179センチでフィジカルの強さもある三田はインサイドからアウトサイドまで攻撃の幅が広いオールラウンダー。「全員が走ることができて、フットワーク、ハンドワークをしっかり持っていて、ペイントアタックができ、3ポイントシュートも打つことができる」と、大神雄子ヘッドコーチが求めるスタイルを体現できる選手の1人である。
「アグレッシブにアタックしてファウルをもらい、またシュートを決め切ること。オフェンスもディフェンスでもリバウンドに行って、ルーズボールなどの泥臭いプレーをすること」と自身の役割を言うように、三田は数字に表れないプレーでのハードワークも誓う。
さらに、自らの役割として強く意識しているのが『声』だ。
大神HCは、『ラウド(loud/うるさい)』と言う言葉でチーム内で「大きい声で常にしゃべり続けられること」を代表活動のなかで重きを置いている。そのなかで「ラウドで軸になる選手は?」とのメディアからの問いに「たくさんいます」と前置きしたうえで、最初に三田の名前を挙げた。
「私は声を出すのが好きというか得意。チームを盛り上げるのに重要な役割だと思っています」と三田。実際、ENEOSの試合でも彼女の声はコート上やベンチからでもよく聞こえる。
「性格的にも声を出すのは好きですし、それがチームのプラスになるならと言うことで意識してやっているところはあります。ラウドに声を出すことはこのチームでも続けていきたいです」
チームが掲げるのは40分間全員がアグレッシブにアタックし続けるバスケット。「誰か1人に頼るのではなく、全員でボールを動かし、全員で走ることはバスケットの醍醐味の一つ」と、三田もチームのスタイルに楽しさを感じている。
今回、アジア競技大会のメンバーでは、ENEOSからただ1人の選出となった。それについて、「私がアジア競技大会で活躍することによって、ENEOSを応援してくれるファンの皆さまが増えたらいいですね。それに、いつも応援してくれているENEOSのファンの皆さまからも応援に行くよといったような声をいただいているので、ENEOSの黄色のユニフォーム以外でのプレーを見てもらえることも、なかなかない機会だと思います」と声を弾ませる。
一方で、長い歴史と伝統を持つENEOSの一員だからこそ、「ENEOSの名を汚さぬように、堂々と強みを生かして精一杯頑張りたいです」とも気を引き締める。
合宿ではチームの戦術やプレースタイルを落とし込むことはもちろん、「一つのスクリーン、一つのダッシュ、ちょっとの動きのディテールを全員で詰めていきたいです」と先を見据える。
日の丸を背負うことと、ENEOSの看板を背負うことへの責任。9月に迎える決戦に向け、三田は「自分らしさ」を前面に出しながら、その存在感を示していく。
文=田島早苗
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