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10年のデータで紐解くBリーグの現在地…公式レポートが明かす「勝利と成長」の法則

[写真]=B.LEAGUE
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 9月17日、Bリーグの公式記録作成・管理を担う「B.STATS LAB」は、2025-26シーズンの公式データを集計・分析した『2025-26 SEASON STATS REPORT』を公表した。

 本レポートは、2025-26シーズンの振り返りのみならず、2016年のBリーグ開幕から10シーズンにわたるデータの蓄積をもとに、リーグの競技力向上や選手編成の変遷、海外リーグとの比較などを多角的に紐解く内容となっている。

■接戦化が進むB1…リードチェンジ回数は過去最多「5.3回」へ

 レポートによると、B1における試合展開の激しさを示す「平均リードチェンジ回数(逆転劇の回数)」は1試合平均5.3回を記録。これはB1開幕以来、過去最多の数値となった。

 2016-17シーズンの「3.2回」から右肩上がりに増加しており、アジア特別枠の導入や外国籍選手のエントリー枠拡大に伴い、どの時間帯でも得点力が落ちにくくなったことが要因として挙げられている。

 また、6点差以内の接戦となった試合割合は30.4パーセントまで回復。2026-27シーズンからスタートする「B.革新」を見据え、各クラブが先行投資とチーム強化を推進したことが、戦力拮抗と競争環境の活性化をもたらしている。

■海外主要リーグとの比較で見えた「Bリーグの強みと課題」

 NBA、ユーロリーグ、NBL(オーストラリア)、KBL(韓国)、CBA(中国)の海外5リーグに、B1とB2を加えた全7リーグでのスタッツ比較(40分換算値)も実施された。

オフェンスリバウンド(ORB):B1 11.9本[第3位]/ B2 11.9本[第2位]
 B1・B2ともにNBL(12.5本)に次ぐ世界トップクラスの高水準。セカンドチャンスへの意識の高さを示している。

アシスト(AST):B1 20.9本[第2位]/ B2 20.2本[第3位]
 1位のNBA(22.2本)に次ぐ高順位。B1・B2ともにチームワークと連動したパスワークを展開している。

ターンオーバー(TOV):B1 12.6個[第7位(ワースト)]/ B2 12.5個[第6位]
 連動したパスワークの代償としてミスが多く、B1・B2共通の大きな課題として浮き彫りとなった。

■早期プロ入り選手の成長曲線…「4年目」に能力が開花

 2026年1月に実施された「第1回Bリーグドラフト」に関連し、日本人の「早期キャリア組(高卒直後や大学早期離脱)」と「大学キャリア組(大学4年修了)」の成長推移も分析された。

 早期キャリア組の人数割合は2021-22シーズン以降に急増し、2025-26シーズンには16.3パーセントに到達。キャリア1~3年目までは大学キャリア組がプレータイム・得点ともに上回るものの、「4年目」を迎えると早期キャリア組のスタッツが急上昇(平均プレータイム+5.1分、平均得点+2.6点)し、逆転することが明らかになった。

 卓越したポテンシャルを持つ若手が、プロの強度に揉まれる3年間の下積み期間を経て、同世代が大卒でプロ入りする「4年目」を迎えたとき、一気にその才能を覚醒させる——そんな成長の構図がデータで明確に証明された格好だ。

■B1は「ロスターの継続性」、B2は「大胆な刷新」が勝率UPの鍵

 クラブ編成と勝率の相関関係においては、カテゴリーごとに明確な違いが見られた。

B1の傾向: 選手入替率がリーグ平均(39.9パーセント)を下回った11クラブ中7クラブが勝率5割以上を記録。チームの継続性を高めることが勝利につながりやすい。
B2の傾向: 選手入替率が50パーセント以上の7クラブ中4クラブが勝率5割以上を記録。最高勝率の神戸を含め、大胆にロスターを刷新したクラブが成果を挙げる傾向となった。

B.革新」による新リーグ構造への移行を目前に控え、データから見えてきたBリーグの「現在地」。間もなく開幕する新シーズン、オンザコートフリーなどの新ルールが適用されるなかにあって、これらの数字がどのように変化していくのか注目が集まる。

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