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【Bプレミアクラブ展望】名古屋ダイヤモンドドルフィンズ「HC交代も主力残留…攻撃改善で悲願へ」

多くの主力選手が残留した名古屋D[写真]=B.LEAGUE
編集者、ライター

 開幕から西地区首位争いを演じた昨シーズンの名古屋ダイヤモンドドルフィンズは、4月11日の試合を最後に大黒柱のスコット・エサトンが戦線離脱。レギュラーシーズンはその後の9試合を2勝7敗と大きく負け越し、西地区4位、ワイルドカード3位まで順位を落とした。満身創痍で臨んだチャンピオンシップはクォーターファイナルこそ宇都宮ブレックスに連勝したが、セミファイナルで敗退した。

 5シーズンで4度のチャンピオンシップ進出に導いたショーン・デニスヘッドコーチ(東京サンロッカーズ)が退任し、かつて京都ハンナリーズを率いたロイ・ラナHCが新指揮官に就任。100ポゼッションあたりの平均失点でリーグトップのディフェンスを継承しつつ、オフェンスを改善できるか。特に、26チーム中25位だったフィールドゴール成功率を高めることができれば、攻守ともに脅威的なチームになるだろう。

 齋藤拓実をはじめ、今村佳太やエサトンなど主力の大半が残留。一時Bリーグの自由交渉選手リストに公示されたアーロン・ヘンリーの引き留めにも成功した。新戦力のライアン・ルーサーは退団したアラン・ウィリアムズと異なるタイプのビッグマンで、大阪エヴェッサでは2シーズン連続で3ポイントシュート成功率35.0パーセント以上を記録。アジア特別枠のクエンティン・ミロラ・ブラウンは26歳と若く、ディフェンスやスクリーンに定評がある。

 プレシーズンの「AICHI CENTRAL CUP 2026」では、ファイティングイーグルス名古屋との初戦を90-65で快勝すると、三遠ネオフェニックスを89-76で下して初優勝。シーズン開幕へ弾みをつけた。昨シーズンはIGアリーナの開業に伴い、シーズン最多平均⼊場者数1万281人を記録。年々熱を帯びる“ドルファミ”とともに、悲願の優勝に向けてひた走る。

■キープレーヤー/PG #2 齋藤拓実

■キープレーヤー/PG #2 齋藤拓実

[写真]=B.LEAGUE


 シーズン途中の3月、試合後のセレモニーで3年間の複数年契約をサプライズ発表。名古屋Dを象徴する選手として、強い覚悟の表れとも言えるリリースだった。

 在籍6シーズン目の昨シーズンは全60試合に先発出場。1試合平均12.4得点5.4アシスト1.5スティールに3ポイントシュート成功率41.5パーセントを記録し、レギュラーシーズンセカンドチーム入りを果たした。

 同じく3年契約を結んだエサトンとのツーメンゲームはリーグ屈指。アップテンポなバスケを演出するだけではなく、今村やヘンリーといったアウトサイド陣を活かすプレーにも期待が高まる。

 アルバルク東京時代に2度のリーグ優勝を経験したものの、チャンピオンシップの舞台に立つことはなかった。名実ともに日本を代表する司令塔に成長を遂げた齋藤が日本一へ導く。

文=酒井伸

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