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司令塔4人で63得点の日本代表…齋藤拓実「僕自身も精度を上げなければ」八村塁を生かす形も模索

16日、韓国戦に出場した日本代表の齋藤[写真]=伊藤大允
編集者、ライター

■4人の司令塔で63得点…機能した“ツーハンドラー”

 8月16日に有明アリーナで開催された韓国代表との「SoftBank CUP 2026(東京大会)バスケットボール男子日本代表国際試合」は齋藤拓実名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)、富樫勇樹千葉ジェッツ)、河村勇輝(ロサンゼルス・クリッパーズ)、佐々木隆成三遠ネオフェニックス)と、4人のポイントガードがロスター入り。ティップオフから彼らのうち2人がコートに立つ“ツーガード”で試合は展開された。

 前日の試合に出場した西田優大シーホース三河)と富永啓生レバンガ北海道)がコンディション不良のため欠場。桶谷大ヘッドコーチはシューティングガードを本職とする選手が欠いたことを挙げつつ、「ハンドラーを入れて打開していくこと。コーチ陣と話して、『ツーガードがいいよね』と。勇輝1人や隆成1人でもいけるとは思うのですが、オフェンスでボールがよく回ったり、効率よく攻めたりする時、ツーガードというか、ツーハンドラーが一番いい」と起用法を明かした。

 日本代表に復帰した八村塁(クリッパーズ)をコンディション調整で欠いたこともあり、積極的な仕掛けを見せた河村が4本の3ポイントシュートを含むチーム最多24得点の活躍。佐々木が17得点、富樫が12得点、齋藤が10得点と、ポイントガード陣だけで95得点中63得点を叩き出した。

「先発で出たメンバーが完璧と言ってもいいほどのスタートだったので、そこで流れを作ってくれたのはすごく良かったと思います」と振り返ったのは齋藤。「FIBAバスケットボールワールドカップ2027 アジア地区予選」ではスターティングファイブの一員を担ってきたが、河村が合流したことで、韓国戦は2試合連続でベンチから起用された。

[写真]=伊藤大允


「昨日の試合と異なり、セカンドユニットで出たメンバーが流れを渡さずにプレーできたのはすごく良かったと思います。セカンドユニットで出る身としては、ああいういいスタート(試合開始から13-0のラン)を切ると、メンタル的にはすごくタフになるのですが、マイナスにならなかっただけでもすごく良かったかなと」

 また、齋藤はツーガードの起用法についても触れ、「コートに2人立つことで、アバンテージを作りやすくなるのはすごく良かったと思います。お互いがお互いの負担を減らせるという意味では、いい関係性をみんなで作れていると思います」と好感触を示した。

■「塁のアイソレーションは強み」八村との共存も模索

 韓国との初戦で22得点を記録し、格の違いを見せつけた八村がWindow4で絶対的エースを務めることは間違いない。司令塔の齋藤は「塁のアイソレーションは強みになる」と認めつつ、次のように続けた。

「チームとしてどういうボールムーブにして、塁以外の選手も含めてどのようにシュートを打たせるのか。彼も今日の試合を見て、感じるものはあったと思います。そこはコーチ陣、選手全員でブラッシュアップしながら、お互いにとっていい形のバスケットをこれから作っていけたらと思っています」

 チームを離脱した渡邉飛勇茨城ロボッツ)を除けば、直前合宿に招集された16人がWindow4のロスター入りを目指す。特にポイントガードは河村の合流により、以前にも増して熾烈なポジション争いが繰り広げられている。齋藤は自身の役割、韓国戦を踏まえた課題を口にした。

[写真]=伊藤大允


「オケさんもよく言っている『生産性のあるバスケットを展開したい』というところ。オフェンスの部分ではリバウンドを取ってアウトレットパスをもらった時、フロア全体を見て、どこにアドバンテージがあるのかをしっかり把握して、そこからヘッドパスするのか、フローオフェンスに入るのか。そこが僕の強みにもなると思います。今日の試合では、ほかのポイントガード陣は3ポイントを含めシュートの精度がすごく高かったので、僕自身も精度を上げなければいけないと感じています」

「ツーハンドラーは自分たちの武器になってくる」(桶谷HC)。日本代表が新たな戦術を携え、サウジアラビア代表、カタール代表との2連戦に向かう。

文=酒井伸

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