2026.09.17
『第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)』女子バスケットボールが9月17日に開幕。日本代表として出場する岡本美優(トヨタ自動車アンテロープス)は、チームの勝利はもちろん、自身の存在をアピールするという強い気持ちを持って今大会に臨んでいる。
アジア大会へ向けた強化の場として臨んだ『第45回ウィリアム・ジョーンズカップ』で、日本は優勝。岡本は3ポイントだけでなく、ドライブからのターンアラウンドやフェイダウェイでも得点し、大会MVPに輝く活躍を見せた。4日に行われた女子日本代表のメディアデーでは「久々に高校生の時の自分を思い出すような感じのプレーが結構多かった」と手応えを口にした。

[写真]=バスケットボールキング
「自分のことをシューターなんて思ったことがなかったので、『あ、打っていいんだ』って。今まで試合で(3ポイントシュートを)打ったことがなかったので、そんな怒られ方をするんだみたいな。すごく今でも印象に残っています」
高校ではミドルレンジやフェイダウェイを磨き、大学では恩塚氏にシュートタッチの良さを見いだされ3ポイントを習得。トヨタ自動車に加入してからもプレーの幅と精度を磨いてきた。そんな自身の歩みを、岡本は次の世代にも届けたいと考えている。
「私は高校の時に3ポイントを打っていなかったので、今もそういう悩みを持っている学生がいると思います。身長が高いから3ポイントはないとか、そういうことではなくて、コツコツやり続けることで、できなかったことも今は強みとしてできるんだよ、ということを伝えていきたいです」
サイズがあるからインサイド、という枠に自らの可能性を閉じ込める必要はない。岡本自身がプレーの幅を広げてきた姿を見せることで、同じような境遇にいる選手たちの選択肢も広げたい。「オールラウンドにプレーできる方が、この先すごくつながると思いますし、そういう選手を増やしていきたい」。その言葉からは、自身の歩みを次世代にとって一つのモデルとして示そうとする思いものぞく。

[写真]=fiba.basketball
「私自身、宮澤夕貴さんにそういう夢とか希望をもらったので。宮澤さんも多分、高校の時は3ポイントを打っていなかったけど、今は3ポイントを武器にして戦っているので、そういう選手になりたいなと思っています」
奇しくも、この言葉を口にした5日後の9月9日、宮澤は長年にわたる日本代表活動からの引退を表明した。そして今、岡本はA代表入りを目指す立場にいる。今大会は、その目標へ向けて自身の存在を示す国際舞台の一つだ。憧れた宮澤から受け取った“希望”を自身の力に変え、いずれは自分が後輩たちに同じものを与える側になる。
今大会を通じて「もっと知名度を上げていかなきゃいけない」と話すのも、そのためだ。まだまだ発展途上ではあるが、「岡本という選手がいる」ということを多くの人に知ってもらい、自分の成長過程も含めて届けていきたいという。岡本は「私が高校の時に3ポイントを打っていなかったって、多分思わないと思うので」と笑った。
高校時代を過ごした桜花学園、そして現在所属するトヨタ自動車の拠点でもある名古屋で迎えるアジア大会。「40分間、日本のバスケットを体現して、絶対に金メダルを取ります」。金メダル、そしてその先にあるA代表入りへ。岡本は自身の可能性を広げると同時に、次の世代に新たな選択肢を示す大会にする。

[写真]=バスケットボールキング
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