2026.10.02
10月4日にマレーシアにて開幕する「FIBA U18女子アジアカップ2026」。この大会を並々ならぬ思いで迎えようとしているのが大阪薫英女学院高校(大阪府)の細澤幸生(3年生)だ。
昨年のウインターカップでは2年生ながらスターターを担い、チームの初優勝に貢献したパワーフォワードは、昨年9月に「FIBA U16女子アジアカップ2025」(マレーシア)、今年の7月には「FIBA U17女子バスケットボールワールドカップ2026」(チェコ)と、日の丸を付けて2つの国際大会を戦った。
しかし、U16女子アジアカップでは「予選リーグの中国戦でケガをしてしまい、その後の試合に出られないという悔しい思いをしました」と、振り返る。だからこそ、今回のU18女子アジアカップでは「自分がチーム(の勝利)に貢献して、来年のU19女子ワールドカップの出場権を勝ち取りたいし、そういう意味ではすごく楽しみな大会です」と、力強く発する。
175センチの細澤は、合わせのプレーやディフェンス、体を張ったリバウンドなど数字に表れないところでの貢献が大きい選手。国際大会となると4ポジションとしては決して大きくないものの、「海外の選手が相手となるとフィジカル面でも差はあると思うのですが、そこに立ち向かっていき、しっかりと戦っていきたい」と、これまでも気迫を全面に出したプレーでチームを引っ張ってきた。
また、U17女子ワールドカップでの経験も大きく、「(ディフェンスで)一歩でも遅れると押し込まれてしまうというのは身に染みて感じたことなので、先手を打って自分から体を当てることは大切にしています」とも語る。
一方で、「ディフェンスやリバウンドなど泥臭いプレーを今まで自分の主な仕事としてやってきましたが、これから将来を見据えたときに、それに加えて一対一や外角のシュートも大切になってくると思うので、得点のところでもチームに貢献できたらと思っています」と、攻撃面でプレーの幅を広げることにも意欲的だ。
高校入学後から外角シュートにも取り組み、今は「リーグ戦ということもあるので思い切って外のシュートは狙っていいいと言っていただいています」と、「U18日清食品トップリーグ2026」を通じて3ポイントシュートもチャンスとみたら積極的に放っている。
今年はインターハイ前にシュートフォームに変化を加えた。「絶賛打ち込み中です」と、現在はそのフォームをものにしつつある。そうした3ポイントシュートもU18女子アジアカップで見せることができればと細澤は言う。
こうした攻撃面でプレーの幅が増えることは、自チームに戻ったときにもつながることで、「外のプレーを増やして得点を取っていけるようになることがウインターカップに向けての個人の目標でもあるので、今回の国際大会は自分にとってすごく大切な大会かなと思っています」という。
もちろん、一番は日本の優勝だ。U17女子日本代表に続いてキャプテンを担っており、「前回の経験を生かして今回も積極的にチームのみんなとコミュニケーションを取っていきたいです。練習では結構引っ張っていける方なのですが、U17では試合になると自分のことに必死になってしまったり、今の状況に対して焦りが出たりしていたので、今回は俯瞰的に見ること、それとコートのなかでもしっかりキャプテンとして引っ張っていけたらと思っています」と、語る言葉は実に頼もしい。

メディア対応を行う細澤[写真]=田島早苗
将来的にはトップの日本代表に入り、世界大会で金メダルを取るという目標を持つ細澤。自身や大阪薫英女学院高校のレベルアップのため、そして何より日本がアジアチャンピオンになるために。さまざまな思いを背負って挑むU18女子アジアカップは彼女にとってもターニングポイントとなる大会となりそうだ。
文・写真=田島早苗
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