2019.11.07
Bリーグのバレンタイン企画、『モテ男№1決定戦~愛され男子』は栃木ブレックスの渡邉裕規選手が1位に輝いた。過去2シーズンは2位の座に甘んじた渡邉選手だったが、3度目の正直、石の上にも3年、ついにトップの座をつかんだと言えるだろう。今回、モテ男No.1決定戦のアドバイザーの「バチェラー・ジャパン」の2代目バチェラー、小柳津林太郎さんが栃木ブレックスのホームコート、ブレックスアリーナに渡邉選手を訪問。渡邉選手がなぜモテるのか? 小柳津さんが分析する。
取材・文=入江美紀雄
写真=伊藤 大允
――小柳津さんは初めてのブレックスアリーナと聞きました。
小柳津 初めてです。実は2月にレイカーズの試合を見に行ってきたのですが、レイカーズのホームアリーナのステイプルズセンターに負けないくらいの熱気にびっくりしました。そしてもっとびっくりしたのが皆さんバスケを本当によくご存じだなということ。シュートが決まった時はもちろんですが、ルーズボールを頭から取りに行った時はもっと盛り上がります。さらに一体感もあって。それとこれはアメリカではまずないと思うのですが、相手チームのファンにエールを送るんですよね。素晴らしいなと思いました。次も来たいと思います。
渡邉 ありがとうございます。
――渡邉選手のプレーはどうでしたか?
小柳津 プレーはカッコいいと思いました。見てて思ったのがマッチアップしている選手にちょいちょいかわいいちょっかいを出してますよね(笑)。それもまたいいと思いました。モテ男というテーマですが、男性が見てもカッコがいい。でも本当にモテる男性は同性からも好かれます。「だからこそ異性にモテるんだろうなあ」と、勝手に妄想していました。
渡邉 バスケットをやっている時って人が変わるんですよね。人によっては嫌な感じに見えるかもしれませんが、大前提として物凄く勝ちたいので。普段、このように話をしている時と変わってしまうので。
小柳津 ゾーンに入ってしまうとあのようになるんだなって思って見ていました。
――小柳津さんから見てスポーツ選手、特にバスケットボール選手はこういうところがモテるのではと思うのはどのあたりですか?
小柳津 得点を決めるところは当たり前なのですけど、ちゃんとディフェンスをしている選手やいぶし銀のところでハッスルしている、アウト・オブ・バウンズのボールに身を投げ出して取りにいくシーンが個人的にはカッコいいと思います。後、ベンチにいながらもメッチャ盛り上げていて、コート上の選手にエールを飛ばしている選手はカッコいいと思います。
渡邉 とてもバスケを見てこられた方の目線ですよね。シュートが入るというようなパフォーマンスや単に勝ち負けのところでもなく。本当にバスケを見てこられてきたんだなと想像できます。
――女性もそういう面にひかれるわけですか?
小柳津 キュンと来ると思いますよ。ハッスルする姿は性別に関わらず一番カッコいいと思えるポイントです。
渡邉 そういうところは自分としてはわからないですね。例えば「こうやったらもてるだろう」ってプレーがあればいいのですが、全くないのでどうすればモテるのでしょうか?
小柳津 いやあ、意識してやるものではないと思いますよ(笑)。
渡邉 それができたらめちゃくちゃ便利だと思うんですけどね(笑)。
――渡邉選手は男子校(世田谷学園高校)出身ですよね?
渡邉 男子校です。だからあまり異性を意識したことがなかったし、女性にモテるようにプレーもしたことないです。球技大会だって男だけですし。ガチガチなバレーボール大会ですよ。大学の時も忙しかったし、あまり意識したことはないですね。「女性がいるからバスケを頑張る」と考えたことはないです。かえってそれが良かったのかもしれないですね。
――プロ選手としてモテるモテないの話の前に身だしなみなどを整えておくのは最低限のマナーですよね。
渡邉 サッカーの三浦知良さんの逸話を聞いたことがありますが、コンビニにもスーツを着て行かれたとか。でも僕なんか普段はジャージですからね。試合は別ですけどね。本当に何かがある時ではないと私服にならないですよ。ジャージが一番楽です。
小柳津 渡邉選手の髪型はカッコいいなって思ってプレーを見ていました。マネしたいなって。
渡邉 僕の髪の毛を切ってくれる美容師さんが小柳津さんのファンなので、今の言葉はきっとうれしいと思います(笑)。
小柳津 アスリートの中には高校から付き合っている人と結婚するケースもありますが。
渡邉 そんなの絶対にないですよ。
小柳津 マネージャーと結婚したり。しかも他のチームのマネージャーというケースもありますよね。
渡邉 メッチャいいですね、それ(笑)。
――逆にプロになると周囲が気になることも多くはなりますよね。
渡邉 今はBリーグになって盛り上がってきましたが、以前はご飯食べていても声をかけられることもなかったし、バスケットボールと言ってもピンと来ない方のほうが多かったと思います。僕が大学を卒業した時なんかあまり認知度もなかったですよ。だから今は幸せですよ。
小柳津 やっとバスケットボールが陽の目を見る時が来たって感じですね。僕はスポーツビジネスに携わってきましたし、NBAやMLBのゲームの開発もしていました。日本のスポーツビジネスの発展にいくらか貢献したいと思ってやってきましたが、Bリーグの発展はすごくうれしいです。
渡邉 Bリーグがこれからも発展していくには、初めてブレックスアリーナに来られた小柳津さんが感じられたように、「面白いな」って思っていただくのが一番です。また、栃木ブレックスでホームのある宇都宮も盛り上がっていますが、アウェーでも栃木のファンが来てくださるので、とてもありがたいなと思います。感謝しています。
小柳津 今シーズンも終盤になってしまいましたけど、観戦できて良かったと思います。
――改めてモテるということとはどういうことなのでしょうか?
小柳津 渡邉選手とお話をしていて思ったのは、自分のダメなところとか弱い部分を見せられる人は同性に共感を持たれるし、異性にもモテるのではないかと。
渡邉 ちゃんと、その辺教えてください(笑)。僕は1位になりましたけど、スキルも何も持っていないですよ。
小柳津 (笑)。モテるためのスキルってないと思いますよ。やはり同性に評価されることが重要で、後輩に好かれることも大事です。面倒見がいい先輩っていますよね!? そういう人ってモテませんか?
渡邉 なるほど~。後輩は大事にしよっと(笑)。
小柳津 渡邉選手はベテランの域に達していますが、先輩や同期は減っていきますけど、反対に後輩はどんどん増えているはずです。
渡邉 そうだ! 同年代は結婚もしているので、一緒にご飯食べに行くのは後輩ばかりですね。それがメッチャ楽しいし。わかりました!
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