2020.03.15
リーグ再開を待ちわびるファン・ブースターのために、B1リーグ18クラブの現状をチェックする企画がスタート! “Bリーグ・ロス”の皆さんがお気に入りのクラブの現状を把握して、今後の展望をイメージしてもらえれば幸甚だ。第6回は名古屋ダイヤモンドドルフィンズ。2季連続でチャンピオンシップ進出中ながら、今季は西地区5位に沈んでいるクラブの今に迫る。
文=吉川哲彦
今季は外国籍選手1人を除いてまったく変更なく、昨季とほぼ同じロスターで開幕。継続路線の効果か、10月は8勝2敗と快調だった。しかし、11月に入ると一転して5連敗。地区首位から徐々に順位を落とし、12月から1月にかけては9連敗もあり、一気に“借金生活”に転落した。連敗を止めてからは白星と黒星を交互に繰り返すこと10試合。現在の星取りは16勝23敗と、黒星が7つ先行している。
その大きな要因が、昨季も発生したジャスティン・バーレルの戦線離脱。昨季はヒルトン・アームストロングの補強で失速を防ぐことができたが、今季はそのアームストロングと新加入のイシュマエル・レーンがオフェンス面で脅威となることができず、強みであった得点力が低下。バーレルも、開幕4戦目から約2カ月に及んだ欠場を経て復帰したものの、15得点に届かない試合が多く、状況を好転させるには至っていない。日本人エースの安藤周人は35得点を挙げた試合もある一方で、その直後にはシューティングスランプに陥り、連敗が9まで伸びる一因にもなってしまった。チームとしてはターンオーバー数とフリースロー成功率がリーグで最も悪い数字となっており、改善が急務だ。
前述したようにCS圏内は遠い。大型連勝に加え、上位がそろって失速しなければ挽回できない。リーグ戦がこれ以上延期されずに再開されれば、その最初の相手は昨季もCS進出を争った京都ハンナリーズ。昨季は対戦成績で優位を明け渡し、現在の順位の上でも直近の標的。勢いをつけるには格好の相手であり、その後さらに2試合あることを考えても、京都戦は必勝態勢で臨みたい。
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