シーホース三河は豪代表のダニエル・ジョンソンを獲得、横浜ビー・コルセアーズは田渡凌の完全復活に期待

吉川哲彦

シーホース三河

2020.03.14 19:05 T.O.
試合終了
ウィングアリーナ刈谷

横浜ビー・コルセアーズ

■シーホース三河vs横浜ビー・コルセアーズ（＠ウィングアリーナ刈谷）
第1戦：3月14日19時5分第2戦：3月15日19時5分

　中地区2位とはいえ、黒星が5つ先行した状態で中断期間を過ごしたシーホース三河。約1カ月に及んだこの間にチームがどう変わっているかが、再開初戦の横浜ビー・コルセアーズ戦にも表れるはずだ。

　三河は第23節に宇都宮ブレックスという難敵を迎え撃ち、シーズン終盤への手応えをつかみたいところだったが、あえなく連敗。1戦目は第1クォーターに27得点を挙げながら、その後は宇都宮のディフェンスを突破できず、3ポイント成功がわずか2本、ターンオーバーは19個にのぼった。第1クォーターが12得点と引き続きオフェンスで苦しむかと思われた2戦目は、金丸晃輔が7本の3ポイントをすべて決め、14点差を追う第4クォーターに31得点の猛攻を仕掛けたものの、結局4点届かなかった。

　一方、横浜の第23節は相性の良いサンロッカーズ渋谷を1戦目に撃破。劣勢にもアキ・チェンバースやジェームズ・サザランドの得点で持ちこたえ、8点差で突入した第4クォーターに一挙38得点のラッシュで、Bリーグでは初の100点ゲームとなった。ディフェンスではSR渋谷を止められず、連日の90失点で2戦目は黒星だったが、精彩を欠いていた田渡凌が復活の兆しを見せたことは何よりの好材料。10勝目に到達し、ここから白星のペースを上げたい。

　三河はセドリック・シモンズをインジュアリーリストに入れ、昨季アースフレンズ東京Zでプレーしたダニエル・ジョンソンを獲得。オーストラリア代表選手とあって期待は高まる。横浜としては、第23節の1戦目に2ポイントを11本すべて決め、2戦目も12本中9本成功させたレジナルド・ベクトンがインサイドの要として、三河の強力なフロントコートに対抗しなければならない。オフェンス面ではある程度の得点が見込めるが、三河がダバンテ・ガードナーとダニエル・ジョンソンを同時起用した場合の守り方が特に難しい。チームディフェンスをどう工夫するか、福田将吾ヘッドコーチの腕の見せどころだ。

文＝吉川哲彦

・三河（ヘッドコーチ：鈴木貴美一）
會田圭佑
 川村卓也
 岡田侑大
 ダニエル・ジョンソン
 長野誠史
 森川正明
 熊谷航
 金丸晃輔
 根來新之助
 クリス・ジョンソン
 セドリック・シモンズ※インジュアリーリスト
加藤寿一
 桜木ジェイアール
 ダバンテ・ガードナー