2021.02.05

今季初開催の「中国山地ダービー」、広島ドラゴンフライズはディフェンスの精度上げられるか

1986年生まれ。バスケットボールのライターとして3x3が得意領域。国内外のトレンドを追い、競技の歴史を紡いでいます。5人制もbjリーグ時代から、Bリーグに至るまでカバー。また毎年の楽しみは代々木のALLDAYに行くこと。

広島ドラゴンフライズvs島根スサノオマジック(@エフピコアリーナふくやま)
第1戦:2月6日14時5分 第2戦:2月7日13時10分

 かつてB2でライバルだった広島ドラゴンフライズ島根スサノオマジックが『中国山地ダービー』と銘打たれた今節、B1で初対戦を迎える。お互い前節に挙げた大きな1勝を生かすことができるか。

 広島は横浜ビー・コルセアーズとの第1戦でついに連敗を17でストップ。課題のディフェンスで失点を抑え、アイザイア・マーフィーの先発ガード起用でオフェンスでもリードを奪って逃げ切った。もちろん、その過程でターンオーバーが目立ち、それが2連勝を逃す一因にもなったことは課題に挙げられる。しかし、第2戦で2人の外国籍選手を欠きながらも谷口大智荒尾岳がその穴をカバーしたことは、チームにとって収穫だったと言えるだろう。

 一方、島根は川崎ブレイブサンダースとの第2戦を1点差で制した。これで前々節に大阪エヴェッサを破った試合も含めれば、直近3戦を2勝1敗としている。特に1月23日から復帰したペリン・ビュフォードが調子を上げ、彼にマークが集まることで周りの選手の良さも引き立つ印象だ。加えてディフェンスでも粘り強さを見せ、特に勝利した川崎戦では山下泰弘白濱僚祐の好守が光った。

 今節、広島はディフェンスの精度を上げることができるか。島根はトランジションオフェンスが得意なだけに、攻防の切り替えで素早くマークにつき、攻撃を食い止めなければいけない。対する島根は、状態の上向くビュフォードとより一層連係を深めることが連勝への鍵となる。前節は勝ったとはいえ、彼とチームメートの間でミスが生じ、追い上げを許す要因となっただけに改善が必要だ。

 文=大橋裕之

■ロスター
・広島(ヘッドコーチ:堀田剛司)
ジャマリ・トレイラー
トーマス・ケネディ
朝山正悟
岡本飛竜
アイザイア・マーフィー
グレゴリー・エチェニケ
柳川幹也 ※特別指定
田渡凌
田中成也
荒尾岳
古野拓巳
佐土原遼 ※特別指定
谷口大智
森山修斗

・島根(ヘッドコーチ代行:河合竜児)
後藤翔平
橋本尚明
山下泰弘
北川弘
ペリン・ビュフォード
リード・トラビス
阿部諒
杉浦佑成
白濱僚祐
小阪彰久
デモン・ブルックス
ウィリアムスニカ
神里和

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