【川崎vs富山】川崎は初の古巣戦となる前田を中心に外角から得点を重ねたい

大橋裕之

フリーライター

■川崎ブレイブサンダース vs 富山グラウジーズ（＠川崎市とどろきアリーナ）
第1戦：11月6日18時5分第2戦：11月7日16時5分

　東地区3位の川崎ブレイブサンダースが、リーグ戦今シーズン初勝利で息を吹き返した富山グラウジーズを迎え撃つ。前田悟は移籍後、初めての古巣戦となる。

　川崎は前節の滋賀レイクスターズ戦で、リバウンドを奪取して相手のトランジションオフェンスを封じ、攻めてはペイントアタックをおり交ぜながら、11本の3ポイントシュートを射抜いて圧倒。ニック・ファジーカスと2人の外国籍選手を起用するビックラインナップの強みを生かした試合だった。前田は8得点を挙げたが、今シーズンの3ポイント成功率は28.6パーセント。過去2シーズンの成功率は40パーセント近いだけに、まだベストではないと言えるだろう。

　一方、富山は前節の大阪エヴェッサ戦で開幕からの連敗を8で止めた。その後の天皇杯3次ラウンドで3連勝を飾るなど、復調の兆しを見せている。接戦で終盤のミスが減り、攻防の要となるジュリアン・マブンガやジョシュア・スミスだけでなく、ブライス・ジョンソンやドワイト・ラモスも味方との良い連係から得点に絡むプレーが増えてきた。平均得点はB1で下から2番目の72.9点だが、この直近4戦は90.5点を叩き出してエンジンがかかっている。

　両チームともにインサイドで力のある戦力をそろえるだけに、そこからの展開が試合の流れを左右しそうだ。川崎は前節のように3ポイントを引き出すプレーを作り出せるか。前田の活躍にも期待したい。対する富山は、松井啓十郎や晴山ケビンといったシューター陣が、スミスやマブンガに集まるディフェンスを3ポイントではがせるか注目だ。

文＝大橋裕之

■ロスター
・川崎（HC：佐藤賢次）
藤井祐眞
 篠山竜青
 増田啓介
 前田悟
 鎌田裕也
 綱井勇介
 ニック・ファジーカス
 マット・ジャニング
 熊谷尚也
 長谷川技
 パブロ・アギラール
 ジョーダン・ヒース