2021.11.04

【広島vs島根】今季初の「中国ダービー」…インサイドの攻防がキーポイント

1986年生まれ。バスケットボールのライターとして3x3が得意領域。国内外のトレンドを追い、競技の歴史を紡いでいます。5人制もbjリーグ時代から、Bリーグに至るまでカバー。また毎年の楽しみは代々木のALLDAYに行くこと。

広島ドラゴンフライズ vs 島根スサノオマジック(@エフピコアリーナふくやま)
第1戦:11月6日18時5分 第2戦:11月7日13時5分

 広島ドラゴンフライズ島根スサノオマジックによる「中国ダービー」。両軍とも大型補強を敢行した西のライバル対決は注目だ。

 広島は西地区3位につける。オフェンス面では新戦力のニック・メイヨを筆頭に5人が2ケタの平均得点を記録し、ディフェンス面ではチャールズ・ジャクソングレゴリー・エチェニケがインサイドで力を発揮。B1最多のリバウンド数を叩き出す。昨シーズンの課題だった失点もカイル・ミリングHCのもと整備されはじめ、勝利した7戦のうち5戦は80失点未満。前節の琉球ゴールデンスキングス戦は敗れたが、序盤からゾーンディフェンスを敷いて、果敢に仕掛けた。

 一方、島根は西地区4位。安藤誓哉ら新戦力が加わって磨きのかかるトランジションオフェンスで、平均得点がリーグ3位の88.3点と攻撃的なチームにアップデートした。一時は個の能力に頼った単調な攻めが目立ち2連敗したものの、前節の京都ハンナリーズ戦では27アシストが示すようにチームで戦う姿を取り戻して快勝。フィジカルの強いビックマンがいる相手に対してディフェンスで課題が残るものの、そこは伸びしろと言えるだろう。

 今節の見どころは、インサイドの攻防でどちらが優位に立てるか。広島はジャクソン、エチェニケを軸に、オフェンスリバウンドの強い島根をはね返し、攻撃ではフィジカルの強みを押し出したい。対する島根はリード・トラビスら外国籍選手のファウルをコントロールし、食い止められるか。

文=大橋裕之

■ロスター
・広島(HC:カイル・ミリング)
寺嶋良
トーマス・ケネディ
朝山正悟
辻直人
青木保憲
アイザイア・マーフィー
船生誠也
グレゴリー・エチェニケ
チャールズ・ジャクソン
柳川幹也
ニック・メイヨ

・島根(HC:ポール・ヘナレ)
後藤翔平
ペリン・ビュフォード
安藤誓哉
ニック・ケイ
山下泰弘
北川弘
リード・トラビス
阿部諒
金丸晃輔
白濱僚祐
小阪彰久
ウィリアムスニカ

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