2023.03.04

EASL惜しくも敗退した宇都宮の比江島慎「チームの助けになれなかったのがすごく悔しい」

厳しいマークにあいながらも躍動した比江島[写真]=EASL
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 3月3日、「EASL Champions Week(東アジアスーパーリーグ チャンピオンウィーク)」が日環アリーナ栃木で開催、宇都宮ブレックスベイエリアドラゴンズ(香港)と対戦し、90-96で惜しくも敗れ、決勝と3位決定戦に進めず、1次リーグ敗退が決定した。

 試合後、宇都宮はチームの公式Youtubeチャンネルで指揮官の佐々宜央ヘッドコーチとガードの比江島慎の会見を公開した。第1クォーター、相手チームがファウルトラブルにより選手を交代。佐々HCは、「そこで流れが変わったところがありました。守り方を色々と準備したがなかなかはまらず、イニシアチブを取られました」としたが、「第2クォーターでは、それをオフェンシブなメンタリティで選手たちが守ってくれて、前半で逆転まで持っていけたので良い終わり方ができました」と振り返った。

 第3クォーターは序盤にターンオーバーが連続し、相手にスティールを許すなど連続失点。いい形で始められなかったことに佐々HCは、「全体的にターンオーバーが少ない中でも、直結的に得点を取られてしまったので、試合としてももったいなかった」とした。さらに、「どちらかというと44番のアンドリュー・ファビアン・ニコルソンと13番のマイルス ブレイク パウエルを非常にケアしましたが、2番のセドリック・ベア フィールドに多く決められてしまって。そこはもう少し修正できた部分があったのかな」と自身の反省点として挙げたが、「選手たちは最後までプレスをしながら、最後(第4クォーター)高島(紳司)のスリーポイントが入って1点差まで追い上げたところもものすごく面白い展開だったし、選手は本当によく頑張ってくれたと思います」と称えながらも、勝ちきれなかった試合に残念な思いを明かした。

 比江島も「しっかり相手の特徴をとらえて、いい形でしっかりオフェンスはできていたと思います」としたが、「その中で相手に早い展開に持っていかれて守り切れなかったり、ルーズボールを取り切れなかったりと、流れがいってしまう時間が多かった」と振り返り、「そのあたりをもっとしっかりやっていれば、楽な展開にもなっていたのではと思います」と悔しがった。

 自身はきついマークの中、15得点7アシストと躍動したにも「あまりチームの助けになれなかったのがすごく悔しいです。勝ち切れたゲームだったので」と肩を落とした。

オフェンスにはいい手応えを示した佐々HC[写真]=EASL


 また佐々HCは、オフェンス面でスリーポイントのアテンプトについて、「選手たちはスリーポイントを打ち続けるというメンタリティで最後まで臨んでくれました。確率としても42%はそれほど悪くないと思いますし、オフェンスとしては非常にいいきっかけになりました」と言及。「バスケットは点の取り合い。そこで安易なローテーションミスやディフェンスが徹底できなかったところは、ちょっとブレックスらしくなかったかな」と話した。

 来週からはいよいよBリーグが再開する。宇都宮は、20連勝中の千葉ジェッツや好調の群馬クレインサンダーズなど、シーズン終盤へ向けて目が離せないカードが控えている。佐々HCは「強いチームに勝つためには、安易な隙を見せないように戦いたいです」とし、「ただ本当にシーズン中に選手たちはものすごく成長しているので、これからさらに諦めず最後まで戦っていきたいと思います」と意気込んだ。

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