【群馬vs宇都宮】前回対戦は再延長の熱戦…宇都宮はディフェンスの強度を維持できるか

■群馬クレインサンダーズvs宇都宮ブレックス（＠太田市運動公園市民体育館）
3月15日19時5分

　群馬クレインサンダーズは第23節のあとに、延期されていた第12節のサンロッカーズ渋谷戦を消化。GAME1は後半の52失点が響いて黒星を喫したが、GAME2は逆に後半に優位に立って逃げきる形となった。GAME1での相手のオフェンスリバウンド17本、7ターンオーバーという数字をGAME2ではオフェンスリバウンド7本、14ターンオーバーと改善。一方、オフェンスでは3ポイントシュート成功率の低さをフリースロー試投数でカバーした格好で、チャンピオンシップ進出を目指す上ではまだ課題が多いと言わざるを得ない。

　宇都宮ブレックスの第23節は、中断期間中に「第98回天皇杯全日本バスケットボール選手権大会」のセミファイナルで対戦したばかりの千葉ジェッツとの再戦。第1クォーターを15失点に抑えたが、そのディフェンスを40分間継続するまでには至らず、第2クォーターにいい流れを相手に明け渡してしまったところから立て直しが利かなかった。天皇杯も含めた今シーズンの千葉J戦は、いずれも同じような試合展開で3戦3敗となった。

　第8節の対戦では、再延長の末に宇都宮が2点差で勝利。第1クォーターに大量31失点を喫しながらも、その後、ディフェンスの強度を上げ、第4クォーターは10得点しか許さなかった。CS進出へ後がないなか、本来のディフェンスを立ち上がりからどこまで維持できるかが今後の行方にも影響してくるだろう。1試合平均得点でリーグ5位の群馬を70点台に封じることができれば、宇都宮の底力もいよいよ表れてくる。

文＝吉川哲彦

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