2019.08.03

福岡第一のインサイドを陰で支えた神田壮一郎「優勝できたことが一番うれしい」

献身的なリバウンドでチームに貢献した神田 [写真]=佐々木啓次
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 8月2日に鹿児島県のサンアリーナせんだいで「令和元年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」の男子決勝戦が行われ、福岡第一高校(福岡県)が北陸高校に107-59で勝利。“令和初”のインターハイチャンピオンに輝いた。

 試合後、福岡第一の神田壮一郎がメディアの取材に応じた。クベマジョセフ・スティーブ(ともに3年)という絶対的なインサイドの陰に隠れ、なかなか脚光を浴びない神田だが、その献身的なリバウンドは随所に輝きを放っていた。

 優勝した時の心境を問われると「去年のインターハイで悔しい思いをしたので、優勝できたことが一番うれしいですし、自分たちの目標が2冠なので少し近づいたかなと思います」と喜びを表現。決勝戦を振り返り、「北陸はこの大会すごい勢いがあって、でも先生は『自分たちのバスケをすれば、負けることはないだろう』と言っていたので、最後の最後でいいバスケットができたんじゃないかなと思います」とコメントした。

インサイドで体を張る神田 [写真]=佐々木啓次

 しかし、インターハイをとおしての自身の出来を問われると「ダメダメでした」と一言。続けて「開志国際戦とか自分が得点して流れを作れたんですけど、ファールをしてファールトラブルで乗れた波に乗りきれなかったっていう課題がありますし、インターハイで全然自分のプレーができませんでした」と明かした。決勝戦では2つのオフェンスに加え、4つのディフェンスリバウンドを記録した神田。しかし、本人は「オフェンスはそんなにできていなかったので、ディフェンスもスティーブ頼りになっていたので、もっと取れたらいいんじゃないかなと思います」と意欲的だ。

 これから冬に向けては「もっと自分で点を取れたりとかチームのみんなを助けられるように、そこをやりたいと思います。去年の松崎裕樹さん(現・東海大学1年)が素晴らしい選手だったので、それに少しでも近づけるように外のシュートだったり、中のインサイドプレーだったりを上手くなっていきたいです」と語った。

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