2023.02.17
東京にて12月23日から29日の期間で開催される「SoftBank ウインターカップ2020 令和2年度 第73回全国高等学校バスケットボール選手権大会」。今年度はインターハイ、国体も中止となったため、ウインターカップが最初で最後の全国大会となるが、ここで注目を集める選手を紹介する。
■ウインターカップ男子注目選手(6)金近廉(3年/関西大学北陽高校/大阪府)
11月に行われた大阪府のウインターカップ予選、一つの出場枠をかけて争った男子決勝は、第1クォーターを終えて関西大学北陽高校が関西大学第一高校を相手に6点のビハインドを負った。
しかし、第2クォーターからは「みんなも自分自身も外から単発の攻めになってしまっていたので、タイムアウトでしっかりインサイドで点を取ろうという話になりました。そこから連続して点が取れたことは良かったと思います」(金近廉)と本人が振り返るように、関西大北陽のエースが196センチの高さとオールラウンドに動ける器用さを武器に得点を連取。点差を詰めていった。
特に第2クォーター中盤からは“金近タイム”。インサイドプレーやリバウンドからの得点で一気にチームを盛り立て、後半の逆転勝ちに一役買った。
走力もあり、速攻にも積極的に絡む金近は、しなやかさも持ち合わせるポイントゲッター。昨年の全国大会ではその非凡な能力をいかんなく発揮しており、もちろん、今年のウインターカップでも注目の一人である。その分、試合ではマークも厳しくなるだろう。
しかし、それは金近も承知の上。「チームの中で一番大きいので、インサイドでしっかりとプレーをしてリズムを作ること。それで波に乗ったらインサイドでもアウトサイドでも、どちらからでも攻めていきたいと思います。ディフェンス面でもブロックやリバウンドを徹底して、相手に脅威を与えらるようにしたいです」と意気込む。
金近が今年取り組んだのは「昨年までは得意ではなかった」というジャンプシュート。「この1年、自主練習でもたくさん打って、だいぶ自信がついてきました」と胸を張る。
攻防において要となる金近。ウインターカップに向けては「昨年は(当時の)3年生が主体だったので、(今年のチームは)昨年の経験をしているメンバーが少ないです。その分、僕とか昨年の全国大会を経験しているメンバーが引っ張っていきたいです」と語る。
チームの目標はベスト8。それを達成するには“絶対的エース”の活躍がカギを握りそうだ。
写真・文=田島早苗
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