2020.12.30
「SoftBank ウインターカップ2020 令和2年度 第73回全国高等学校バスケットボール選手権大会」の大会2日目。東京体育館では第3試合に優勝候補の一角である東山高校(京都)が登場し、日本航空高校(山梨)を119ー71で破った。
第1クォーターは初戦の硬さから24ー18と僅差で終了。それでも、第2クォーター以降は走る展開を随所に繰り出し点差を広げていった。指揮を執る大澤徹也コーチは、「致命傷になることもある」と入りの悪さを指摘したが、「今日1試合できたことで、ウォーミングアップから試合に入る流れもわかりました。明日からはしっかりやっていけると思います」と笑みを浮かべた。
今大会に臨むにあたって、チームが設定したテーマは『楽しむ』だ。
京都府予選の決勝リーグでは、洛南高校に敗れた東山。しかし、「気を引き締める材料になったと思いますし、メンタル的な部分も(ウインターカップまでの)この短期間でタフになったかなと感じています」と大澤コーチ。今大会は昨年準優勝校の福岡大学附属大濠高校(福岡)や報徳学園高校(兵庫)などがひしめく左下のブロックに入ったが、今の東山にはそれさえも楽しもうとするメンタルが備わっている。
「1回戦から決勝まで一度も気が抜けない組み合わせになったので、逆に開き直ったというか、一試合一試合大事に戦っていきたいです。準決勝では洛南、決勝は福岡第一(高校/福岡)と戦ってリベンジできたらなという思いもあるので、それが上手くいけばいいかなと思っています」(大澤コーチ)
「インターハイが中止になったことで、どのチームが強いのかわからないですけど、このブロックを勝ち抜いて優勝したら文句なしの優勝だと思うので燃えています。今年は3年生として自分がチームを勝たせないといけない立場になりましたし、『去年の先輩の分まで』という思いを背負っているので、今年は絶対に優勝したいです」(中川)
楽しんで勝つ――。優勝へのシナリオは、すでに完成している。
文=小沼克年
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