2021.08.09

インターハイ女子注目選手(6)朝比奈あずさ(桜花学園)「常勝軍団の頼れるキャプテン」

中学や高校、大学などの学生バスケットをはじめ、トップリーグや日本代表と様々なカテゴリーをカバー。現場の“熱”を伝えるべく活動中。

 8月10日から15日にかけて行われる「令和3年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」。男子に続いて行われる女子は、新潟市で開催される。バスケットボールキングでは大会を盛り上げるであろう注目の選手をピックアップした。

■女子注目選手(6)朝比奈あずさ(3年/桜花学園高校/愛知県)

 優勝した昨年のウインターカップでもスターターとして活躍した朝比奈あずさ(3年)。今年は最上級生となり、絶対的なエースとして最後のインターハイを迎える。

 キャプテンを務める今年、プレーではオコンクウォ・スーザン・アマカ(白鷗大学1年)が卒業したこともあり、相手のビッグマン、時には留学生とのマッチアップも担う。それだけにコート内外で朝比奈に課せられた役割は多いといえるだろう。

 特にキャプテンとしては、決勝で岐阜女子高校(岐阜県)敗れた6月の「第68回東海高等学校総合体育大会」を踏まえ、「チーム全体を見て、できていないことを厳しく言うということが、あの時はやれていませんでした。今は厳しく言ったり、指摘したりするようにしています」と言う。もともとは人に何かを強く言うタイプではないとはいうものの、「そこは割り切ってではないですが、切り替えて、コートの中では厳しくやりたいと思っています」とリーダーとしての覚悟も決めている。

「大事なときに逃げていて攻め気がなかった」と準優勝に終わった東海大会。チームとして、個人として、様々な課題が浮き彫りとなった。朝比奈個人としては、「シュート確率を上げることと、大きい相手に対してのディフェンス」をインターハイに向けて強化してきた。

朝比奈を擁する桜花学園は前回大会に続いて優勝を狙う[写真]=山田智子

 185センチという高さに加えて体の強さもある朝比奈。インサイドプレーにドライブにと攻撃の種類も多彩でスキルも年々向上している。さらにはバスケットIQも高く、同校の卒業生である女子日本代表の髙田真希(デンソーアイリス)や馬瓜エブリン(トヨタ自動車アンテロープス)らの高校時代と比べても負けず劣らずのポテンシャルを持つセンターだ。

「大会が開催されて、プレーできることがありがたいことだと思っています。支えてくれている方たちへの感謝の気持ちを持ってプレーすること。一戦一戦全力で戦って、勝ち抜きたいと思っています」と、大会最注目の選手は、6月の敗戦を経て、並々ならぬ思いでインターハイに臨む。

写真=山田智子
取材・文=田島早苗

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