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8月10日から15日にかけて行われる「令和3年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」。男子に続いて行われる女子は、新潟市で開催される。バスケットボールキングでは大会を盛り上げるであろう注目の選手をピックアップした。
■女子注目選手(2)堀内桜花(1年/京都精華学園高校/京都府)
「シュートは嫌いです(笑)。ノーマークが一番入るシュートだと思うので、ノーマークを作ってパスをしたいです」と屈託なく笑って話すのは京都精華学園高校(京都)の司令塔である堀内桜花。
1年生ながらスターターを務め、6月の「令和3年度 第68回近畿高等学校バスケットボール大会」ではチームの57年ぶりの優勝に貢献した。
シュートよりパスが好きだと本人は言うものの、ポイントガードとしてボール運びやパスはもちろん、隙あらば果敢にシュートも狙うなど、得点力も高い選手。近畿大会では3年生を相手に物おじしない、堂々としたプレーを見せた。
特にこの大会では、準決勝で大阪桐蔭高校、決勝では大阪薫英女学院といずれも大阪の強豪チームと対戦。上手さと強さのある相手ガードに対して「ファウルをもらうことはできたと思います。でも、まだ当たり負けしていたところもありました」と言う。
堀内は今年1月、精華学園中学校3年生のときに「2020年度 第1回全国U15バスケットボール選手権大会」に出場。決勝では惜しくも敗れて準優勝となったが、延長までもつれた一戦に35分間のフル出場で、11得点11リバウンド7アシストをマークした。
そして今春、高校に入学すると八木悠香(1年生)らとともに主軸を担う。「スタートで試合に出させてもらっているので、先輩たちの思いも背負ってコートに立っています。ガードとしてゲームメークをしっかりやって、チームを勝たせたいです」と堀内。初めて迎える高校での全国大会にも「楽しみです。全国には強いチームがいっぱいいます。試合では出ている5人のうち、1人でも気持ちの面で負けていたら1人欠けたことになってしまうので、5人が一丸となって頑張りたいです」と笑顔を見せる。
「留学生へのパスは分析されていると思うので、パスフェイクや留学生にディフェンスが寄ったときに空いているフォワードにうまくパスを出せたら」と冷静に語る期待のルーキーが、いよいよ高校全国デビューを迎える。
写真=吉田孝光
取材・文=田島早苗