2021.08.08

インターハイ女子注目選手(5)都野七海(大阪薫英女学院)「ドライブで魅せるスピードスター」

スピードあるドリブルから攻撃を仕掛ける都野[写真]=吉田孝光
中学や高校、大学などの学生バスケットをはじめ、トップリーグや日本代表と様々なカテゴリーをカバー。現場の“熱”を伝えるべく活動中。

 8月10日から15日にかけて行われる「令和3年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」。男子に続いて行われる女子は、新潟市で開催される。バスケットボールキングでは大会を盛り上げるであろう注目の選手をピックアップした。

■女子注目選手(5)都野七海(2年/大阪薫英女学院高校/大阪府)

「点を取り続けるところで、前半だけでなく、後半もずっと同じペースで取り続けなくてはいけませんでした。それとガードなので、チームをコントロールすることもやっていかないといけないと思います」

 6月の「令和3年度 第68回近畿高等学校バスケットボール大会」、決勝で京都精華学園高校(京都府)に惜敗し、準優勝に終わった大阪薫英女学院高校(大阪府)のキャプテン・都野七海は試合を、こう振り返った。

 都野は、1年生だった昨年もスターターとしてウインターカップに出場。3回戦で桜花学園高校(愛知県)の前に敗戦となったが、チーム最多の16得点を奪っている。そして今年は2年生ながらキャプテンを務める。就任当時は大役に不安があったというが、「今は『自分がやらないと』と、自覚を持ってやるようにしています。練習中はしっかりチームまとめて、試合では一番点を取って、一番ディフェンスもするようにと考えています」と言う。

 158センチの司令塔は、全国屈指ともいえる抜群のスピードを持つ。ドリブルで切り込むときに「タイミングを少しずらす」など緩急をつけたドライブは分かっていても止められないほどだ。

 それもそのはず。都野が目標としているのは、「点も取るし、周りも生かしている」という河村勇輝(東海大学2年)。河村とは同郷の山口県出身で、ミニバス時代から中学生の河村の試合を見て、以降もずっと参考にしているそうだ。

 その河村を彷彿とさせるような大胆なプレーでチームを勝利に導けるか。

「(得意とする)ドライブをずっとやり続けること。あとは、大事なところで決め切っていかないとチームは勝てないと思うので、もっと集中力を高めてプレーしたいです」と自身は初となるインターハイに向けて抱負を語った都野。チームとしても「(課題の)動き続けることをまずはしっかりやっていくこと。今年のチームは高さがないので、その分スピードを生かして、積極的に、そして攻撃的なオフェンスとディフェンスをしていきたいです」と夏の戦いを見据えていた。

都野は司令塔としてオフェンスを組み立てる[写真]=吉田孝光

写真=吉田孝光
取材・文=田島早苗

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