2021.12.26

中部大第一の田中流嘉洲が反省しきり…「福大大濠戦はスムーズに入れると思います」

持ち前のインサイドでのプレーを福大大濠戦では発揮したい中部大第一の田中 [写真提供]=日本バスケットボール協会
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 12月25日、東京体育館で行われた「SoftBank ウインターカップ2021 令和3年度 第74回全国高等学校バスケットボール選手権大会」男子2回戦にはインターハイ優勝の中部大学第一高校(愛知県)が登場。23日の1回戦で高岡第一高校(富山県)を破った洛南高校(京都府)と対戦した。

 試合は初戦の硬さからか、それとも夏冬連覇へのプレッシャーからか、波に乗れない中部大第一。それでも前半を45−37で折り返すが、第3クォーターの入りで集中力を欠けるプレーもあり、洛南の猛追を食らうことになる。第4クォーターには3点差まで迫られたが、なんとか振り切り勝利を挙げることができた。

 それだけに試合後、メディア対応を行った中部大第一のエース、田中流嘉洲(3年)は反省しきりだった。

「自分自身も硬くなってしまい、自分の強みを出せませんでした。そこをチームメートは助けてくれて。なんとか最後は自分のプレーができるようになったので、それはそれで良かったと思います」

 夏の王者の指揮官を務める常田健コーチは田中に対して「もっとリバウンドに絡んでほしかったですね。それに苦しい時間帯にはオフェンスでもボールに触れようともしなかったので、『なんで勝負から逃げているんだ』と声がけをしました」とコメント。

「あのように弱気な面が垣間見えましたが、ああなるのはうちのチームではあまり見たことがない。たまたまだと思いたいです(笑)。自分たちのマインド設定に不安を感じるような展開でした。選手には釘を刺したつもりだったのですが、消極的なプレーが見えました。明日はこのようなバスケをしていたら勝てないです」と精神面についても言及した。

 明日の試合とは3回戦で相まみえる強豪、福岡大学附属大濠高校(福岡県)のこと。田中は、「やっぱり(ウインターカップは)インターハイとは全然違いますね、ウインターカップでも僕たちは。チャレンジ精神で戦っているので、それもあって固くなったのかな。インターハイの王者とは考えていません。ウインターは去1回戦負け(北陸高校・福井県に敗退)だったので、チャレンジャーとして戦っていきます」と強調する。

 そして、「1試合プレーして硬い部分が取れたので、次の試合はスムーズに入れると思います。僕の強みはであるインサイドでのプレーを最後には出せました。でも最初は全然出せなくて、そこの部分は反省です。できていたらチームは困らなかったと思うので、スタートから出してきます」と、次戦に向けて気持ちを切り替える。

 夏冬連覇を目指す中部大第一がチャレンジャー精神で福大大濠戦に臨む。

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