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『SoftBank ウインターカップ2023』の女子を占う上で参考となるのが、夏に開催された『令和5年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)』と9月9日〜11月18日の期間で行われた『U18日清食品トップリーグ2023』。まずは2大会での成績を見てみよう。
インターハイは優勝が京都精華学園高校(京都府)で、準優勝は桜花学園高校(愛知県)。3位は札幌山の手高校(北海道)と大阪薫英女学院高校(大阪府)、ベスト8には精華女子高校(福岡県)、千葉経済大学附属高校(千葉県)、富岡東高校(徳島県)、聖和学園高校(宮城県)が入った。一方、トップリーグの順位は、優勝京都精華学園、準優勝桜花学園、3位岐阜女子高校(岐阜県)、4位大阪薫英女学院、5位札幌山の手、6位精華女子、7位千葉経済大附、8位聖和学園となった。
京都精華学園の対抗馬は桜花学園か。インターハイ決勝では23点差と京都精華学園に完敗を喫したが、トップリーグでは敗れはしたものの1点差と、その差を縮めてきた。ガードの田中こころ、センターの福王伶奈(ともに3年)が起点だが、黒川心音(3年)、深津唯生、阿部心愛(ともに2年)らも得点力が高い。バイプレーヤーの東小姫(3年)も頼もしい存在で、無冠に終わった昨年と今夏の悔しさを冬にぶつける。
夏はベスト4も、今大会での優勝の可能性を秘めるのが大阪薫英女学院だ。木本桜子、桃子の双子と島袋椛の3年生たちが気持ちのこもったプレーでけん引。今年は2度、京都精華学園にも勝利しており、総合力で悲願の優勝を目指す。
同じくインターハイ・ベスト4の札幌山の手は、オールラウンダーの谷口憂花と大山瑚南菜にキャプテンの巻朋花と、3年生が多く主力に顔をそろえる。ディフェンス、リバウンドを徹底し、夏を超える成績を残したい。
そして注目すべきは岐阜女子だ。インターハイでは2回戦で敗れはしたものの優勝した京都精華学園と延長までもつれる試合を演じた。トップリーグではジュフ ハディジャトゥ(3年)の成長も見られ、さらには絈野夏海(3年)が技術や体のキレといった体力面でもレベルアップ。今大会では虎視眈々と頂点の座を狙っている。
文=田島早苗