2024.02.22

福岡第一が全国大会優勝祝賀会を開催…井手口コーチは「福岡第一に来てくれてありがとう」と感謝

福岡第一高校バスケ部に関わった人たちへ感謝の言葉を述べた井手口コーチ [写真]=バスケットボールキング
バスケットボールキング編集部

 2月17日、福岡市内のホテルにおいて、福岡第一高校バスケットボール部全国大会優勝・創部30周年祝賀会が開催された。

 福岡第一のバスケ部は、現在も指揮を執る井手口孝コーチが同校に奉職する前に、部を立ち上げようと同校の門を叩いたところから歴史がスタートしたという。1993年6月1日に部の設立が許され、30年の時間を経て高校バスケの強豪チームに成長。昨年のウインターカップ2023で4年ぶり5回目の優勝を達成した。

 また、この会ではコロナ禍で昨年行われなかった香川インターハイ優勝、U18日清食品トップリーグ初優勝のお祝いも兼ねての開催。井手口コーチのバスケの師と言える中村和雄氏(元秋田ノーザンハピネッツHC)を主賓に迎え、福岡県を中心としたバスケ関係者、大学、中学、高校の指導者、メディナなど、福岡第一バスケ部にゆかりのある人たちが、井手口コーチをはじめとするスタッフ、現役の選手たちを祝した。

 会では、同部OBで日本代表合宿に参加中の河村勇輝横浜ビー・コルセアーズ)がサプライズで登場。昨年のウインターカップでは大会アンバサダーとして盛り上げに一役買っていた河村が後輩たちのパフォーマンスを称えると、恩師の井手口コーチに対して、「今の自分があるのは先生のおかげです」と感謝の言葉を述べた。

 それを受けて井手口コーチは愛弟子に対して「心配したことがない選手。ある意味変わった人」と河村について言及。河村はパリオリンピックでの活躍を誓い、会場からも多くの激励の声があがった。

日本代表の合宿中にもかかわらず、河村勇輝がリモートで登場 [写真]=バスケットボールキング


 その後、Bリーグに進んだOBたちのメッセージ動画や、30年前の1期生が当時の猛練習を振り返るなどして、会は終始和やかな雰囲気で進行。そして、最後にあいさつに立った井手口コーチからは、同部に携わった人たちへ感謝の言葉は贈られた。さらに、声を詰まらせながら、「卒業生、生徒の皆さん、福岡第一高校に来てくれて本当にありがとう」と発すると、会場からは万雷の拍手が沸き上がった。

 華々しい雰囲気の中、ビデオレターや激戦を振り返るビデオなどを学校関係者が編集するなど、手作り感も散りばめられアットホーム感も醸し出していた祝賀会。参加者は笑みをたたえながら会場を後にした。

文=入江美紀雄

河村 勇輝の関連記事