2018.06.25

崖っぷちに立たされた男子日本代表、残り2試合で1次予選を突破する条件とは?

日韓戦で得た収穫と課題を活かすことができるか[写真]=小沼克年
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 昨年11月からスタートした「FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区 1次予選」。“AKATSUKI FIVE”男子日本代表チームは、現在4戦全敗でグループB最下位と厳しい状況に立たされており、次の2次予選に進出するためには、残り2戦でグループ3位に入ることが絶対条件となった。ここでは6月29日、7月2日に行われるWindow3で、日本が現在3位のチャイニーズ・タイペイを上回る条件をおさらいする。

 現在のグループB順位表、残り2試合の日程は以下のとおり。

【グループB順位表】
1位:オーストラリア(勝ち点8/4勝0敗/得失点差:98)
2位:フィリピン(勝ち点7/3勝1敗/得失点差:2)
3位:チャイニーズ・タイペイ(勝ち点5/1勝3敗/得失点差:−64)
4位:日本(勝ち点4/0勝4敗/得失点差:−36)

※勝ち点は、勝ち=2点、負け=1点

【試合日程】
・6月29日
日本vsオーストラリア
チャイニーズ・タイペイvsフィリピン

・7月2日
チャイニーズ・タイペイvs日本
フィリピンvsオーストラリア

29日に日本が負け、チャイニーズ・タイペイが勝てば予選敗退

比江島慎は日本のエースとして意地を見せることができるか[写真]=山口剛生

 まず、最も避けたいのは以下のパターンだろう。このパターン以外は2日の試合まで持ち越しとなる。

【パターン1】
29日に日本がオーストラリアに負け 、且つ、チャイニーズ・タイペイがフィリピンに勝ち

 チャイニーズ・タイペイがフィリピンに勝った場合、次戦日本に負けても勝ち点は8。日本はオーストラリアに負けた場合、次戦、チャイニーズ・タイペイに勝っても勝ち点7となり、この時点でチャイニーズタイペイの2次ラウンド進出が決定する。

2連勝すれば、文句なしで2次予選進出

 それでは、日本が予選突破できる条件、敗退する条件を順に見ていこう。

【パターン2】
29日の試合で日本がオーストラリアに勝ち、且つ、チャイニーズ・タイペイがフィリピンに負け
2日の試合で日本がチャイニーズ・タイペイに勝ち

 この場合、日本が2勝4敗、チャイニーズタイペイが1勝5敗で、日本の2次ラウンド進出となる。

【パターン3】
29日の試合で日本、チャイニーズ・タイペイがともに勝ち、または、ともに負け
2日の試合で日本がチャイニーズ・タイペイに負け

 パターン2とは逆に、チャイニーズ・タイペイ(3勝3敗または2勝4敗)が日本(1勝5敗または0勝6敗)を通算成績で上回るため、チャイニーズ・タイペイが2次ラウンドへ駒を進める。

2日の試合は2点差以上での勝利がマスト

フリオ・ラマスHCは生まれ変わった日本代表にどんなケミストリーを与えるのか[写真]=山口剛生

 また、チャイニーズ・タイペイとの直接対決は勝利が絶対条件だが、日本は得失点差でも上回る必要がある。

【パターン4】
29日の試合で日本、チャイニーズ・タイペイがともに勝ち、または、ともに負け
2日の試合で日本が2点差以上でチャイニーズ・タイペイに勝ち

 通算成績はともに2勝4敗または1勝5敗。日本はwindow2でチャイニーズ・タイペイに69-70の1点差で敗れているが、2点差以上で勝った場合は両チーム間の得失点差で日本が上回るので、日本が2次ラウンドに進出する。

【パターン5】
29日の試合で日本、チャイニーズタイペイがともに勝ち、または、ともに負け
2日の試合で日本が1点差でチャイニーズタイペイに勝ち

 通算成績はともに2勝4敗または1勝5敗。両チーム間の勝ち点と得失点差も並ぶので、全試合の総得失点差で上回る方が2次予選進出となる。

チャイニーズ・タイペイ戦では、前回の悔しさを一蹴する勝利に期待したい[写真]=山口剛生

 データを鑑みても、男子日本代表が崖っぷちに追いこまれていることが分かるだろう。しかし、まだまだ2次予選に駒を進める可能性は十分ある。6月29日のオーストラリア戦は強敵との対戦となるが、最後まで食らいついて多くの得点を挙げることが2次予選進出に直接結びつく。それだけに、当日は我々が熱い声援を送って日本代表を後押ししよう!

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