2021.07.07
6月27日、男子日本代表は国内で行われたイラン代表との3連戦の3戦目に臨み、最終スコア76-50で快勝を収めた。
金丸晃輔(シーホース三河)はこの試合、スタメン出場し21分36秒のプレータイムをもらうと、3本の3ポイントシュートを含む11得点をマーク。同じくスタメンでの出場となった1戦目と合わせると、12本中6本と高確率で長距離砲を沈めており、オリンピック本戦のメンバー入りへ向け、存在感を示した。
試合後の記者会見に応じた金丸は「今日は前半の出だしが良くて、後半の入りは良くなかったです。良くないときこそディフェンスで頑張らなければいけないですが、第3クォーターはそれができていなかった」と反省点を語った。それでも「最終クォーターの27-9は、よくカムバックしたなと思います。オフェンスがダメなときに、波が来るまでディフェンスを頑張って粘るという意識が、今日の第4クォーターはできていました」とイランを突き放した猛攻には、手応えを感じているようだ。
今後は海外組の3人(八村塁:ワシントン・ウィザーズ、渡邊雄太:トロント・ラプターズ、馬場雄大:メルボルン・ユナイテッド)の合流にも注目が集まるが「僕がやることは今とそう変わらないと思います。スペーシングをとり、ピックアンドロールからのズレで、キックアウトから僕が打つ。役割は変わらないので、そこを徹底していきます」と金丸は淡々と自身の役割について語った。
チーム内の競争の高まりについて質問されると「競争は正直あまり意識していないです。チームが勝つことが大前提のなかで、代表で求められている僕の役割をしっかりとこなし、そこでいい数字を残す。それだけを意識しています」とコメント。
さらに「アピールするとなると、多少は我が出ても仕方ないと思います。それでもみんなは、我を出すというよりか、あくまでチームプレイの中で、いいところを見せようとしている。全員がチームを第一に考えていて、すごくいいなと感じます」と続けた。わずか12人の枠を争うなか、代表メンバーの中にはアンセルフィッシュな空気感があるようだ。
また、自身のディフェンス面については「一対一で抜かれているケースがまだあります。ヘルプポジションなど、一番に守らなきゃいけないところを、今日も何回かやられてしまっているので、チームのルールの優先順位を守れてない部分がある。シュートの確率に関してはいいとは思うんですが、代表に求められるのはディフェンスが一番だと思うので、その辺はどうなのかなと」と今後の課題として言及した。
日本代表ではBリーグと比べ、フリーでシュートを狙える機会が多いと語った金丸。しかし、これまで代表には、それほど縁がなかったと話す場面も。
「第一に考えているのは、ディフェンスで簡単に得点させないということ。次にシュートが入っていない状況でも決してネガティブにはならないように、気をつけています。どんな状況でも、ノーマークでパスが回ってきたら、そこは打たないと僕が出ている意味がない。チームで作ったシチュエーションなのに、打たないとそれがパーになってしまうので、どんなときでも打ち切ることが大事だと思っています」
課題のディフェンス面を克服し、今シーズンのMVPがオリンピックの舞台で活躍する姿が見られるのか、今後も注目となる。
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