2021.06.27
6月25日、バスケットボール男子日本代表は岩手県の奥州市総合体育館(Zアリーナ)にて行われたイラン代表との国際強化試合の2戦目に臨んだ。前半から主導権を握られ、リードを許す場面が多く見られたこの試合では、ギャビン・エドワーズ(千葉ジェッツ)を筆頭に攻防で奮闘するも、最終的に逃げ切られ72-67で惜敗を喫した。
試合後にリモートで行われた会見で、男子日本代表のヘッドコーチを務めるフリオ・ラマス氏は「相手のアグレッシブなディフェンスに対して、我々はかなりの数のターンオーバーを犯し、理想としているゲームができなかった」と試合を総括。「今日の勝利に値するのはイランだったと思います」と相手への称賛も口にした。
海外組の八村塁(ワシントン・ウィザーズ)、渡邊雄太(トロント・ラプターズ)、馬場雄大(メルボルン・ユナイテッド)がいない中での国際試合について、「今はオリンピックに向けたオフェンスシステムとディフェンスシステムの構築の段階だと思います」と現状を説明。この試合については「今日は選手たちの努力は評価していいと思います。ただ、もちろん悪い点もあります。今日はターンオーバーが多かったという点と3ポイントシュートの成功率がかなり低かったという点です」と敗因に言及した。
また、選手個人についての評価として、後半に起用されたベンドラメ礼生(サンロッカーズ渋谷)について「レオが入ったときにはチームに良いエネルギーや流れを与えたと思います。ディフェンスでもオフェンスでも良かったです」とコメント。さらに最年少で12名入りを目指す渡邉飛勇(カルフォルニア大学デービス校大学院1年)については「もちろん彼も自分のポジションを勝ち取るために競争しています。飛勇はサイズもあって若く、アスレチック能力もある。唯一ないのが経験だですが、彼の持てる全てで戦っていると思います」と評価した。
イランとの対戦はは6月27日に最終日を迎える。東京オリンピックに向け急ピッチで準備を進める男子日本代表は、勝敗以上に試合内容にもこだわりたいところだ。
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