2022.07.10
7月9日、「FIBAアジアカップ2022」の男子日本代表(FIBAランキング38位)を指揮するトム・ホーバスヘッドコーチがオンライン会見に応じた。
3日まで行われた「FIBAバスケットボールワールドカップ2023 アジア地区予選」Window3のメンバーを中心に、富樫勇樹(千葉ジェッツ)と渡邊雄太の2人が新たに加わり、12日開幕のアジアカップに挑む。
「2人が入って、2日間、いい練習をできました。短い期間で、自分たちのベースとなるオフェンスとディフェンスを確認できました。2人はプロなので、すぐに覚えてくれました。早く体育館に来て、特別な練習もやっていましたから。スムーズで、これからが本当に面白いと思います」
指揮官は渡邊をパワーフォワードで起用する考えを持っている。「今回はストレッチ・フォー。3ポイントシュートがよく入っています。アグレッシブにドライブしてアタックもできる。今までの4番はそういうバスケをあまりできなかったから、面白いと思いますし、すごくプラス要素です」。また、「声をよく出していて、いい雰囲気を作ってくれている」と、リーダーとしての活躍にも期待を寄せた。
グループステージを争うイラン代表(同23位)、カザフスタン代表(同68位)の2カ国はワールドカップアジア地区予選でも対戦する相手だ。
「カザフスタンは大きな選手がいないけど、大半の選手が2メートルくらい。アグレッシブなディフェンスで、オールコートディフェンス、スイッチングディフェンスもやってきます。オーストラリア戦はアタックできなかったから、2日間でそこにアジャストできるように練習しました。もう少し上手にアタックできるかなと。どちらもロスターが発表されていないので、どのような選手が出場するかわかりません。イランの(ハメド)ハダディはNBA経験があって、技術、得点能力、パスセンスもある。彼へのディフェンスはいろいろと考えています。自信はあります」
前日8日には安倍晋三元首相が銃撃され、死亡する事件が発生。指揮官は「昨日の練習後、バスに乗っている時にニュースを聞きました。とてもショックでした。バスに30分ほど乗っていたんですが、本当にみんなが静かでした。選手たちも悲しかったでしょう」と明かし、「私たちは日本代表ですから、日本のために、いいバスケットをやって、いい勝負をして勝って、少しずつ日本を元気にしたいと思っています」と決意を口にした。
「グループステージで1位になることが最初の目標。そこから次の目標を決めていきたいです。ただ、勝ちたいし、優勝したい」。“ホーバスジャパン”がアジアカップに挑む。
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