2022.07.21
7月19日、男子日本代表は「FIBAアジアカップ2022」の決勝トーナメントの初戦でフィリピンと対戦し、102-81で勝利した。
試合から一夜明けた20日、記者会見に応じたトム・ホーバスヘッドコーチは、まず最初に負傷退場した渡邊雄太について、「2回目の捻挫なので痛みがけっこうあります。明日の試合は難しいかもしれないです」と状況を明かした。
渡邊はイラン戦後の会見で、オフシーズン中のトレーニングにより右足首を重度の捻挫で負傷していたことを明かした。代表に合流する直前に対人練習へ参加できるレベルまで回復したと話していたが、フィリピン戦で同箇所を再度痛めたことにより、日本はチームの大黒柱を欠いた状況で、続くオーストラリア戦に臨む可能性が高くなった。
「オーストラリアは間違いなく強いチームです。こないだは大敗したので、今回はリベンジゲームです。雄太がプレーできるなら最高ですが、できないなら一人ひとりが少しずつレベルアップする必要があります」
フィリピン戦の第3クォーター序盤に渡邊が負傷退場することとなったが、日本はその後もプレーの強度を落とさず、ベスト8へ進出する白星をつかみ取った。
「審判が笛を吹かない、とてもフィジカルな試合だった」とフィリピン戦を振り返ったホーバスHCは、男子日本代表の指揮官に就任した直後は「選手との関係性がないと怒ることはできない」と話していたが、この試合ではタイムアウト中に選手たちを叱咤する場面も見られた。
「勇樹(富樫勇樹/千葉ジェッツ)と雄太は10日前くらいの合流でしたが、ほかの10人はもう5〜6週間目なので、いい関係性を築けています。昨日は審判が全然笛を吹かなかったですが、うちは甘いプレーをして、審判にアピールをしていました。昨日はアピールしても無理ですよ。コールへのアジャストに時間がかかっていたので、『この試合はフィジカルな試合だ』と伝えました」
男子選手たちとも順調に関係性を築いている指揮官は、オーストラリア戦のキーポイントとなるリバウンドについて聞かれると、「河村(勇輝/横浜ビー・コルセアーズ)や海(テーブス海/滋賀レイクス)など、ガード陣も昨日は頑張っていました。女子日本代表と同じように、チーム全員でリバウンド、チームオフェンス、チームディフェンスです。リバウンドの強い雄太がいないなら、みんなが少しずつレベルアップしないと大変なのは間違いないです」と語った。
さらに、ホーバスHCは「うちのバスケットをやるなら大丈夫かなと思います。こないだのオーストラリア戦はフィジカルで負けました。あのときは練習試合も何もやっていなかったので、相手も強かったけど、うちもあまり良くなかったです。今のチームはあのときよりいいチームになったかなと思うので、大きなチャレンジですけど明日は本当に楽しみです」と期待を寄せた。
強豪オーストラリアとの対戦は、21日の日本時間19時30分からティップオフ予定だ。
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