2023.09.03

“赤髪”川真田の急成長に指揮官も笑顔…渡邊雄太「滋賀で大活躍することを願っています」

「沖縄で勝ってうれしーさー」とダジャレを披露したホーキンソンと川真田[写真]=伊藤大允
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 9月3日、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」でアジア最高位の19位となり、パリオリンピック出場権を獲得した日本代表(FIBAランキング36位)が記者会見を実施。大会前からチームのムードメーカーとして存在感を発揮してきた川真田紘也滋賀レイクス)について、チームメートがコメントした。

 川真田は当初、練習生として日本代表合宿に参加していたが、泥臭いハッスルプレーで評価を上げ、ワールドカップの最終ロスター12人にも選出。本大会では“大黒柱”ジョシュ・ホーキンソンの控えという立ち位置だったものの、限られた出場時間のなかで体を張り、味方をサポートするプレーなどで貢献。大会直前には長髪を赤く染め上げ“リアル桜木花道”と話題になるなど、コート内外でチームを盛り上げた。

 チーム唯一のNBAプレーヤーだった渡邊雄太(フェニックス・サンズ)は「川真田に会うのは今回が初めてで、申し訳ないけど合宿に参加するまで彼の存在を知らなかった」と明かしつつ、「初めて彼に会った時に『お前は日本の宝だ』、『日本の逸材だ』と伝えました。今年は滋賀で大活躍することを願っています」と、世界トップレベルと対峙した代表活動を糧に飛躍することを期待。

 川真田の隣に座っていた日本代表キャプテンの富樫勇樹千葉ジェッツ)は、「最初は練習生として合宿に呼ばれて、ここまでワールドカップのメンバーに残るために、彼なりに努力してきたと思いますし、色々なことを吸収して、コート内でもコート外でチームを明るくしてくれたと思います。ありがとう」と、照れる川真田へ語りかけた。

 また、日本代表に抜擢したトム・ホーバスヘッドコーチは「うーん……まぁ大人になったかな」と語り出し、「半年前は『もう呼ばないかな』と思いました。本当に。練習の前に靴紐を結んでいない、準備していない、ギリギリに体育館にきて…。全然プロフェッショナルじゃなかった」と、かつての姿を回顧。「でもいろいろ話をして、だいぶ変わりました。大人になってすごく良いチームメートになりました。これからもっともっと伸びるかなと思います」と、今後の成長に期待を寄せた。

 川真田が所属するB2リーグ・滋賀レイクスの2023-24シーズン初戦は、10月7日の熊本ヴォルターズ戦(熊本県立総合体育館)。今度は2024年のパリオリンピックへ向けて、各選手たちのアピール合戦がスタートする。

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