2023.09.03

日本代表の武器は仲の良さ? ムードメーカー・川真田紘也「言い合える仲だからこそ結果を出せた」

ベネズエラ戦での川真田[写真]=Getty Images
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 9月2日、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の17-32位決定ラウンド最終戦が沖縄アリーナで行われ、日本代表(FIBAランキング36位)は80-71でカーボベルデ代表(同64位)に勝利した。

 ベンチスタートだった川真田紘也は出場の機会はないまま試合を終えたが、ムードメーカーとしてベンチからチームを鼓舞。そのおかげもあってか、チームは第4クォーターの無得点が続く苦しい時間を耐え抜き、パリオリンピックの出場権を獲得した。

 試合後の取材に応じた川真田は、「正直うれしいという気持ちしかないです。もちろん自分も出たかったという気持ちはあるけど、まずはチームの一員として喜ぶべきこと。パリオリンピックに向けてまた頑張りたいと思います」と出場の機会がなかったことを悔やみつつも、チーム第一の精神を語った。

 また、今回の日本代表チームの特徴として、「みんなの仲がいいことが特徴だと思います。だからこそ言い合える仲でもあり、今回のような結果を出せたと思う。これを継続していきたい」と日本代表メンバーの仲の良さについて言及した。最年長の比江島慎選手がベネズエラ戦後の取材時に富樫勇樹渡邊雄太にいじられていたように、外部の人間から見てもその仲の良さは一目瞭然。チームが一枚岩となったことが、今大会の結果につながったことは容易に想像できる。

カーボベルデ戦後、主将・富樫を抱え上げる川真田[写真]=fiba.basketball


 一方で、個人としての今後の課題や成長していきたい部分を聞かれた川真田は、「センターとしての技術、リバウンド、フィジカルなど重点的に強化していきたい。1年あれば3ポイントも挑戦できるかもしれないが、まずはセンターとしての仕事をこなし、1年後に向けて頑張りたい」と自分の最も求められるセンターとしての仕事はもちろん、新たな武器を身に着けようとしている姿勢がうかがえた。

 最後に「もちろん自分がパリオリンピック日本代表に選ばれると決まっているわけではないので、まずはそこから頑張っていきたい」と自身の立場を客観視し、冷静な言葉で締めくくった川真田。1年後のパリオリンピック出場を目指し、滋賀レイクスで一層磨きのかかったリバウンドやディフェンスに注目が集まる。

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