2023.07.02

中国のハン・シューがアジアカップMVPに選出…大会アシスト王の山本麻衣はベスト5に

大会ベスト5のアリス・クネク、リー・モン、ペニーナ・デイビッドソン、山本麻衣、ハン・シュー(左から順に)[写真]=fiba.com
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 7月2日、オーストラリアのシドニーで開催された「FIBA女子アジアカップ2023」の大会MVPとベスト5が発表された。 

 決勝戦の対戦カードは、女子日本代表(FIBAランキング9位)と女子中国代表(同2位)。リードチェンジを繰り返す激闘となったが、最後は勝負所でリードを奪った中国が、73-71で日本の6連覇を阻み、2011年以来の優勝を手にした。

 この決勝戦で26得点10リバウンド2ブロックと躍動した中国のハン・シュー(ニューヨーク・リバティ/WNBA)が大会MVPとベスト5に輝いた。現在23歳のセンターは、205センチの長身ながら3ポイントシュートも打てる柔らかいシュートタッチを持っており、予選リーグの韓国戦では33得点11リバウンド4ブロックと驚異のパフォーマンスを発揮した。

 今大会5試合での平均スタッツは22.0得点11.8リバウンド2.6ブロック、フィールドゴール成功率は61.0パーセント(47/77)、3ポイント成功率は64.3パーセント(9/14)をマーク。この5部門のスタッツはいずれも大会トップの記録となり、文句なしのMVP選出となった。

 また、決勝で17得点6アシストをマークした中国のリー・モン(ワシントン・ミスティックス/WNBA)もベスト5に選出。現在28歳で183センチのシューティングガードは、平均14.4得点4.4リバウンド4.8アシストとオールラウンドな活躍を見せ、中国の12年ぶりの優勝に大きく貢献した。

2人のWNBA選手を中心に12年ぶりの王座奪還を果たした中国[写真]=fiba.com

 ほかにもベスト5には、3大会連続で3位に入賞したオーストラリアからアリス・クネク、初のベスト4入りを果たしたニュージーランドからペニーナ・デイビッドソンが選出。さらに、準優勝の日本からは山本麻衣(トヨタ自動車アンテロープス)が名を連ねた。

 山本は予選リーグのオーストラリア戦で19得点5アシストと活躍。5試合すべてに先発出場すると、平均10.6得点2.8リバウンド5.2アシストをマークし、今大会のアシスト王となった。

得点に加え、ゲームメークも光り、日本代表をけん引した山本[写真]=fiba.com

■「FIBA女子アジアカップ2023」大会ベスト5
ハン・シュー(中国)【MVP】
リー・モン(中国)
山本麻衣(日本)
アリス・クネク(オーストラリア)
ペニーナ・デイビッドソン(ニュージーランド)

決勝戦に2点差で敗れ、女子日本代表は惜しくも準優勝となった[写真]=fiba.com

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